ブルターニュ公ジャン5世(3)

文字数 965文字

ブルターニュ公ジャン5世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1417年にイングランド軍が本格的にフランスの征服に取り掛かると、領土侵略を恐れたジャン5世は11月にヘンリー5世と休戦協定を結び、リッシュモンの釈放を求めたが却下された。
弟が人質に取られていたら戦う事はできませんよね。
しかし一方でフランスとも繋がりを保ち、1418年9月に無怖公とアルマニャック派の仲介に奔走したが失敗した。それでも両者は交渉を重ね歩み寄りが見られたが、翌1419年に無怖公は暗殺されることになり、後を継いだ無怖公の息子フィリップ3世(善良公)はイングランドと結び平和は遠のいた。
大変な状況の中、ジャン5世は頑張っていると思います。
1420年2月12日、ジャン5世の身に危機が迫る。オリヴィエ・ド・ブロワと母マルグリットに和解のための狩猟と称して呼び出されたジャン5世は末弟リシャールと共にパンティエーヴル領のシャントソー城に幽閉されたのである。
私は狩りが大好きなので、狩猟を餌に罠にかけるなど許せないです。
余とアラゴン王フアン1世は狩猟を通じて深い絆で結ばれていた。互いの身分や立場を忘れて話し合えるのが狩猟のよいことなのに、それを悪用するとは、卑怯にもほどがある。
そのことを知ったリッシュモンは「犯された悪事を正さんが為」とヘンリー5世に放免を願い出るが叶わなかった。
今度はリッシュモンの方が兄と弟のことが心配でたまらなかったと思います。マルグリットは酷いことをしています。
妻ジャンヌは夫の解放に動き、弟である王太子シャルル(後のシャルル7世)に手紙を書き、2人の子供を連れてブルターニュ議会に乗り込んだ。そこでの彼女の訴えに貴族達が感動し、ジャン5世の救出を誓った。
ジャン5世の妻ジャンヌも頑張っていますね。
その際、満場一致でリッシュモンが頭目に指名されブルターニュ尚璽官ジャン・ド・マレストロワを長とする特命全権使節団がヘンリー5世と接触、ブルトン軍を指揮して国の正義を回復するため、リッシュモンを貸してもらえるように請願がなされた。請願は拒否されリッシュモンは捕虜のままだったが、マルグリットはシャントソーで武装した数千のブルトン人に包囲され降伏、7月にジャン5世を釈放した。
この時ジャン5世が無事釈放されてよかったです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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