病の歴史とキリスト教

文字数 1,009文字

今日は2000字ファンタジー小説に新しく『病の歴史とキリスト教』を投稿しました。
最近我々の前から姿を消したハインリヒ7世ファンタジー小説で活躍しているとはどういうことだ?
これはネタバレになるからあまり詳しく言えないけど、ハインリヒ7世はある理由でラミロ2世たちのいる亡霊世界では姿を消しました。でも別の世界にいて、どうやらそこからフェリペに会いに行っていたようです。
亡霊が亡霊世界から消えて別の世界に行くとはどういうことだ?
まあ亡霊ではなくなるということです。詳しくはよくわかりませんが・・・
ハインリヒ7世はどんどん若くなっているから僕は心配だ。
ではまあ小説の説明をします。今回アッシジの聖フランシスコが関係ある話なので、肖像画を使わしていただきました。肖像画から作品のページに入れます。
作者の私がいうのもなんだけど、ハインリヒ7世は感情の浮き沈みが激しい、両極端です。
余は皇帝フリードリヒ2世とアラゴンの王女コンスタンサの間の長男として生まれた。アラゴンというと、山のふもとの小さな国を想像するかもしれないが、母上はたくさんの従者や女官の他たくさんの騎士や吟遊詩人も連れてシチリアにフランス風の宮廷文化を持ち込んだ。
そうそう、当時のアラゴン宮廷はフランス風だった。
そこで長男として大切に育てられた余が傲慢になるのも仕方がないだろう。
そして最後は幽閉されて谷底に身を投げる、差が大き過ぎますね。
僕はキリストが実際に行ったこととキリスト教徒がやっていることには大きな差があると思います。
フェリペ、頼むからあんまり過激な意見は言わないでくれ。
キリストは自ら病にかかっている人に触れ、彼を清めました。差別を受け悩み苦しむ人に自ら手を差し伸べる、これこそがキリストが最も伝えたかったことではないでしょうか。でもキリスト教徒は聖地を取り戻すと言って異教徒を虐殺したり、教皇の体に触れれば罪が許され天国へ行けると言ったり、どうもキリスト本来の教えを捻じ曲げているように思います。
これフェリペ、それ以上言ってはいけない。
余は長い間、自分の姿を忌み嫌い、運命を呪ってそれは亡霊になっても同じだった。だが、彼に出会って初めて別の感情を抱いた。それなのに運命は皮肉だ。余はこのままどんどん若返って本当に消えてしまうのか?
あ、その質問については今の段階では答えられないです。
亡霊が若返ったり、消えるのを怖がったり、にゃんか、変な話だにゃー。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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