フルク4世(1)

文字数 913文字

フルク5世の父でベルトラードの夫であったフルク4世についてです。作品集は下の画像から入ってください。
フルク4世・ダンジュー(1043年頃ー1109年)はアンジュー伯兼トゥール伯(在位1068年ー1109年)病気質伯、または喧嘩伯と仇名された。
なんか仇名を見るだけでも危険な人物という感じですね。
ガティネ伯ジョフロワ2世・フェレオルとその妻でアンジェルジェ家の娘エルマンガルド=ブランシュ・ダンジューの間に末子、次男として生まれた。

アンジュー伯ジョフロワ3世は実兄、モンタルジ領で初の女領主となったイルドガルド・エルーは実姉に当たる。

他、異父妹に当たるイルドガルド・ド・ブルゴーニュがいる。

フルク4世は次男なのに後継者となっています。ヘンリー1世と同じように兄弟間での激しい争いがあったのでしょうか?
母方の伯父に当たるジョフロワ2世アンジュー伯(鉄槌伯)が後継者を残さずに死去したため、その遺産を兄ジョフロワ3世と分割した。長男のジョフロワはその中でも最も良い領地、アンジューとトゥーレーヌを相続し、フルクはサントンジュ領とヴィイエール領を相続した。
最初の相続では兄のジョフロワの方が良い領土を得ているわけですね。
1061年アキテーヌ公ギヨーム8世にサントンジュ領を占領された際、フルクは兄ジョフロワ3世、そしてシェフ・ブトンヌでアキテーヌ公ギヨーム8世を打ち破りサントンジュを奪還した。しかしながら、それはつかぬ間のことであり、翌年に再度軍を率いたギヨーム8世に追撃されている。
アキテーヌ公ギヨーム8世とギヨーム9世はアラゴン王家と強い繋がりがあります。
兄ジョフロワ3世は亡き伯父ジョフロワ2世と比べられ、「統治者として力不足」とされ、中には無能と判断し見限る家臣もいた。
このような理由で見限られるなんて気の毒な気もします。
遺産分割の際にヴィイエール領主にされたことが元々不満だったフルクはジョフロワ3世が聖職者達と対立し難戦に巻き込まれたのを機に、反ジョフロワ派の貴族達を先導し兄に謀反を起こした。
僕の生きている16世紀に比べ、この時代の方が相続の仕組みがきちんと整っていなくて、兄弟の争いが激しくなっていたように思います。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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