ファンタジーシリーズのお気に入りは?

文字数 1,138文字

2000字歴史小説に続いて、2000字ファンタジー小説も10作品投稿しました。今回は作品ごとに主人公が変わるのではないのでPVによる人気投票ではなく、みなさんにどの作品が好きか、聞いてみたいと思います。
作品のページには下の写真から入ってください。
余のお勧めはシリーズ最後の『旅立ちの時』だ。今回のシリーズはこの最終回以外、ほとんど出番がなかった。
私も控えめながらもセリフがある『旅立ちの時』が好きです。
余は妹のコンスタンサが登場する『アラゴンの王女コンスタンサ』が気に入っている。何度も言っているが、ハインリヒ7世の母コンスタンサは余の妹であり、ハインリヒ7世は甥にあたる。妹の結婚は当時アラゴン王だった余、すなわちペドロ2世が深く関わっているはずである。
僕は『ボードゥアン4世の生きた時代』が好きです。
あ、それから『マンフレディとシチリアの晩鐘』もよい。あの話には余と名前の同じペドロ3世が出てくる。
余は10作品すべてに登場しているが、印象深いのは『ボードゥアン4世の生きた時代』だった。あの時は大きなアクシデントがあった。
そうだった。でも僕はあの時、元の世界に戻れなくてもいいと本気で考えた。
フェリペよ。君は何か私や修道院長に言えない秘密があるようだな。
ええ、まあそうです。
私は『将来の選択と亡霊のトモダチ』が気に入っている。正直、フェリペがここまではっきり考えているとは思わなかったから驚いている。
私は『病の歴史とキリスト教』が気に入っている。キリストの教えは本来ああいうものだったと思う。
僕は『ボードゥアン4世の生きた時代』がよかったな。僕もあの世界で一緒に戦いたいと思った。
やっぱりそう思う?ボードゥアン4世は本当にかっこよかった。
おいおい、年齢詐欺の修道士と修道院のひよっこが、何を甘いこと言っている。戦争というものはあんなものじゃない。
百戦錬磨の英雄でも戦死することがありますからね。戦争は本当に怖ろしいです。
私は『将来の選択と亡霊のトモダチ』に感動した。
僕の成長に感動してくれたのですか?
いや、修道院長に感動した。
ニコラさん、ちょっと待ってください。ただ怖い顔をして座っていただけの修道院長になんで感動するのですか?
そうだよ。僕は修道院長が目の前にいたから10倍緊張した。
若い者にはわからないのだろう。余も修道院長に感動した。
なんですか、みんなそろって。僕は修道院長のようなわかりにくい表現は相手にちっとも伝わらない、そういうのは愛とは言えないと思います。
あの方の愛は伝わりにくい。それでも大きな愛を持っていることに変わりはない。
余は『旅立ちの時』のフェリペの説明がよくわからなかった。
そのあたりの説明はすごく難しいです。
では、今日の話はこれで終わりにします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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