スコットランド王ジェームズ1世(1)

文字数 1,154文字

スコットランド王ジェームズ1世について話題にします。作品集は下の画像から入って下さい。
ジェームズ1世(1394年ー1437年)はステュアート朝のスコットランド王(1406年ー1437年)である。
ジェームズ1世はロバート3世と王妃アナベラ・ドラモンドの三男として生まれた。1402年3月、兄のデイヴィッドが幽閉先のファイフのフォークランド宮殿で原因不明の死を遂げると、1404年12月にロスシー公、キャリック伯に叙爵された。
スコットランドもまたいろいろありますね。
父王ロバート3世は長男デイヴィッドの死が幽閉時の監督責任者であった王弟オールバニ公ロバートによる暗殺ではないかと疑った。そこで1406年にロバート3世は当時まだ11歳だったジェームズを保護するために同盟国フランスの宮廷に送ることにした。しかし、その航海の途中でジェームズの乗った船が当時フランスと敵対していたイングランド勢に拿捕され、そのままイングランド王ヘンリー4世の許へ送られた。伝えられるところでは、ジェームズが捕らえられたことを知った父王ロバート3世はその失意がもとで崩御したという。
え、船が拿捕されてそのままイングランドのヘンリー4世の許に連れて行かれたのですか?
スコットランド王ジェームズ1世は随分不運な星の下に生まれていますね。
イングランド王ヘンリー4世はスコットランドに対してジェームズの身代金を要求した。だがロバート3世亡き後摂政として国政を行っていた叔父オールバニ公ロバートはなかなか身代金を払おうとしなかった。1402年の9月にホームドンの丘の戦いで息子マードックが捕虜になった折に、捕虜交換でいち早く帰還させたのとは対照的である。結局ジェームズは18年間をイングランドで過ごすことになる。
18年というのはかなり長いですね。
スコットランドで摂政をしていた叔父のオールバニ公ロバートにしてみれば、ジェームズが帰国しない方が都合がいいから身代金を払わなかったのでしょう。
ジェームズを拘束したヘンリー4世は、この若い(名目上の)スコットランド王をロンドンに近くて安全で広いカントリー・ハウスであるウィンザー城に留め、そこで教育も与えた。そして人質生活が長くなるにつれて、イングランドの対外政策にも変化が出てきた。フランス戦線で圧勝したヘンリー5世はその余裕からジェームズを厚遇し、さらにヘンリー5世が急死してヘンリー6世が即位すると、イングランド国内の混乱からイングランドはフランス並びにその同盟国であるスコットランドに一定の配慮を行う必要が生じ、ジェームズはさらに厚遇されるようになった。
いくら厚遇されていたとしても、イングランドでヘンリー4世、ヘンリー5世、ヘンリー6世と王が変わる中で18年も過ごすというのはかなり長いです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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