異端審問(6)

文字数 1,190文字

異端審問についての続きです。作品集は下の写真から入ってください。
El gran salvoconducto o declaración de cristianismo era la ingestión pública y notoria de carne de cerdo.
通行許可やキリスト教徒であるという宣言のために使われた有名なことが大勢の人の前で豚肉を飲み込むということである。
De esta manera la matanza del cerdo se convirtió en una fiesta familiar ruidosa, extrovertida, practicada, a ser posible, al aire libre, a la vista de todos, con reparto de morcillas y chorizos parientes y amigos.
豚肉を使う方法で改宗したユダヤ教徒やイスラム教徒が虐殺されたこともあった。家族のパーティーがある時に親戚や友人に混ざって豚肉入りソーセージやチョリソなどを配り、食べるかどうかその様子を見るのである。
Era una buena manera de pregonar que eran cristianos  y no judíos o musulmanes, que tenían prohibido por religión, comer carne de cerdo.
これはキリスト教徒であってユダヤ教徒やイスラム教徒でないことを証明するよい方法であり、それらの宗教が禁じられた時代には豚肉を食べるという方法がよく使われた。
『宮廷画家ゴヤは見た』という映画の中で、レストランで豚肉は嫌いと言った少女が密告されて酷い目にあうという場面がありました。異端審問は19世紀、ナポレオンのフランス軍が侵攻する時代になってもまだ続いていました。
食事についてのユダヤ教徒の戒律は厳しく、長い間それを守ってきた。だが、改宗してからは嫌でも豚肉を食べなければならない場面も出てきた。
そうやって豚肉を食べさせてユダヤ教徒かどうか見分けるのは酷いやり方です。いくら改宗していてもユダヤ人なら豚肉を食べることに大きな抵抗があるはずです。
余の兄上アルフォンソ1世はアラゴンの領土を大きく広げたから、新しく領土となった土地には当然イスラム教徒もユダヤ教徒もたくさん住んでいた。だがそこまで酷い迫害はしてなかったように思う。
レコンキスタが終わってイベリア半島全域がキリスト教徒のものになった、その時からイスラム教徒、ユダヤ教徒への追放令が出て迫害も激しくなります。
十字軍ではエルサレムに住んでいたイスラム教徒、ユダヤ教徒がたくさん殺された。キリスト教徒は異教徒の虐殺や迫害をやめることができない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色