ルノー・ド・シャティヨン(4)

文字数 819文字

ルノー・ド・シャティヨンについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
1187年にルノーはイスラム教徒の商人への襲撃を再開し、多くの捕虜をカラクに連行する。サラーフッディーンはルノーの行為を非難し、捕虜の解釈と戦利品の返還を要求したが、ルノーは使者との面会を拒絶した。
前にカラクが包囲された時、ボードゥアン4世は病が進み、目が見えず体を動かすのも大変という状況の中、それでも輿に乗って運ばれ援軍に向かいました。ボードゥアン4世の気持ちを考えると、ルノーのこのような行為には本当に腹が立ちます。
1187年3月にジハード(聖戦)を宣告したサラーフッディーンがパレスチナに進軍した後、ルノーはギー、レーモンらと合流する。
ジハード(聖戦)を宣告されたなんて大変なことになっていますね。
これはもうルノー個人の争いではなく、イスラム教徒対キリスト教徒の全面的な戦争になっています。ルノーはキリスト教徒に対しても多大な被害を与えている、大きな罪を犯しています。
7月4日のヒッティーンの戦いでギーが率いる十字軍は大敗し、ルノーはギーとともに捕らわれた。ルノーとギーはサラーフッディーンの前に引き出され、ギーは生命の安全を保障されたが、ルノーは以前からの数々の背信行為を非難された後、サラーフッディーンの手によって断首された。
ルノー・ド・シャティヨンの生涯はかなりショッキングなものでした。虐殺や略奪を繰り返しているのに、それでも政略結婚で権力を得て、宮廷内で味方を得ているのです。このような人物はルノー・ド・シャティヨンだけでなく歴史の中で何度も現れていると思いました。
ルノー・ド・シャティヨンには2人の娘がいる。

・アニェス(1154年頃ー1184年頃)ハンガリー王ベーラ3世と結婚

・アリス(1235年没)アッツォ6世・デステと結婚


アニェスはハンガリーの歴史と大きく関わっています。

次回からエルサレム女王となったイザベル1世について調べてみます。

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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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