バルセロナ大聖堂(1)

文字数 722文字

今日は『スペイン旅行の写真』にバルセロナ大聖堂の写真を紹介しました。作品集には下の写真から入ってください。
立派な大聖堂ですね。
余の子孫の活躍でアラゴンは大国になり、バルセロナも人気の観光地となった。バルセロナには多くの日本人観光客が訪れると聞いているが、その中でここに集う我ら亡霊になった余の子孫について知る者はどれくらいいるのだろうか。
ここに集まった亡霊の方々はマイナーなので、日本人にはほとんど知られていないと思います。
余の父上フリードリヒ2世はかなり有名だ。
余の息子ハイメ1世は日本ではどうか知らないが、スペインではかなり人気がある。
余の娘ペトロニーラもスペインでの人気は高く5つ星ホテルの名前にもなっている。
私の義理の孫シャルル7世勝利王も日本ではかなり知られています。
ここに集まった亡霊の方々は、父や子が有名になっていても本人はほとんど知られていなく、また本人の願いや望みとは大きく違った生涯を歩んでいます。でも不遇の人生だった彼らがいたからこそ、アラゴンの歴史は続き、それぞれの時代の素晴らしい遺産がスペイン各地に残されています。
バルセロナの大聖堂は本当に素晴らしい。バルセロナそしてスペインにこれから行く者は、有名な建築物だけでなく、古い街並みや大聖堂、教会などを見て、歴史とそこに伝わる精神を感じて欲しい。
ニコラさんはロマニア帝国で生まれてお父さんはイタリア人、血筋的にはイタリア人ですよね。
でも生涯の最後、60歳から90歳まではカタロニア地方の修道院で暮らしてそこで人生が終わった。だからスペインを深く愛しこだわりもある。
結局私はスペイン旅行でこだわりの強い亡霊の方々に案内されて、有名でない場所にばかり行っていた気がします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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