アルハフェリア宮殿

文字数 752文字

今日は『スペイン旅行の写真』で、サラゴサ郊外にあるアルハフェリア宮殿について紹介しました。作品集は下の写真から入ってください。
何度も言っているが、サラゴサは1118年にわが兄上アルフォンソ1世がイスラム教徒から奪回した。
とても美しい宮殿です。僕はこの宮殿は見たことがあります。
ほう、それはいつ頃だ?
まだ母さんが生きていた頃だから僕は5歳以下です。
同じアラゴンの城でもモンソン城とはかなり違う。
それでも外側から見ると頑丈なつくりになっていて、戦いのための城にもなっています。
我が子ハイメ1世が預けられていたモンソン城は中庭なんていう優雅なものはなかった。
テンプル騎士団の拠点にもなったモンソン城は小高い丘の上にあり、本当に戦いのための城であった。でもアルハフェリア宮殿はそこに王様が実際に住んでいたから細かい装飾をして、中庭なども作っていたのだと思います。
イスラム教徒の宮殿を美しいとは言いたくないが、確かに細かくて美しい装飾がしてある。余が住んでいたサン・ペドロ・エル・ビエホ修道院も回廊の柱に中世の彫刻がそのまま残っていることで有名だが、それよりも前の時代でありながら見事に装飾が残っている。
こういう古い時代のものは亡霊の目にもよく見えるのですよね。
当たり前だ。自分の生きていた時代より前のものはよく見える。
私の2番目の妻ビオランテはフランス人だから、フランスに比べてアラゴンは見るべきところが何もない、城だってただ大きくて頑丈なだけで美的センスが何もなく、庭園や中庭もないと言っていました。でもアラゴンにだって美しい城や宮殿はたくさんあります!
そうなんです。アラゴンにだって魅力的な場所はたくさんある、ただ有名になっていないだけです。これからもアラゴンの魅力的な場所についてたくさん紹介していきます。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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