ブルターニュ公ジャン3世

文字数 1,090文字

ブルターニュ公ジャン3世について話題にします。作品集は下の画像から入ってください。
この絵はジャン3世の埋葬と書いてありました。
ジャン3世(1286年ー1341年)は、ブルターニュ公。アルテュール2世とリモージュ子爵マリーの長男。
このジャン3世がブルターニュ継承戦争の原因を作ったのですね。
母マリーからリモージュ子爵位を継承したジャン3世は、1301年から1314年、1317年から1331年までリモージュを治めた。
父の跡を継いでブルターニュ公となると、彼は父と2度目の妃ヨランドの結婚の正統性に挑み、アルテュール2世の遺産に対しての長い闘争を開始した。1315年、彼はルイ10世が行った対フランドル遠征に参加した。彼はフランス王側についてフィリップ・ド・ヴァロワ(後のフィリップ6世)とともにカッセルの戦いに挑み、負傷している。
私も父の再婚に反対しました。王の再婚は相続をややっこしくするのです。
1316年、彼はエルミーム(イタチ)の紋様を好んで自らの紋章を変えた。これは現在もブルターニュを表すものとして残っている。
イタチが好きだなんて変わっていますね。
子供がないジャン3世は自らの相続人として最も近い異母弟ジャン・ド・モンフォール(彼の憎んだ継母の子)と複雑な関係にあり、自らの死後はブルターニュをフランス王領にしたいという思いがあった。彼は同母弟ギーの娘であるジャンヌ・ド・パンティエーヴルを、フィリップ6世の甥であるシャルル・ド・ブロワと結婚させた。
僕も継母と異母弟を憎んでいました。でも異母弟に相続させたくなくてそこまでするというのは信じられません。
1338年、ジャン3世はフランス王支援のためブルターニュ艦隊を低地諸国のスロイスへ送ったが、艦隊はイングランド海軍に撃破された(スロイスの海戦)。その後彼はフィリップ6世支援に向かい、フランドルから帰路の途中のカーンで死去した。

ジャン3世が継承問題を片付けなかったため、彼の死後ブルターニュ継承戦争が始まった。

結局ジャン3世は異母弟が憎いという感情で動いていて後継者の問題を複雑にし、ブルターニュ継承戦争の原因を作っていますね。
ジャン3世は3度結婚しているが子供がなかった。1度目、2度目の妃とは死別している。

・1297年、イザベル・ド・ヴァロワ(1309年没、シャルル・ド・ヴァロワとマルグリット・ダンジューの子)

・1310年、イザベル・ド・カスティーユ(1328年没、カスティーリャ王サンチョ4世の子)

・ジャンヌ・ド・サヴォワ(サヴォワ伯エドアルドの子)

次回からはジャンヌ・ド・パンティエーヴルについて話題にします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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