ブルターニュ公ジャン4世(2)

文字数 1,139文字

ブルターニュ公ジャン4世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
イングランドと同盟関係にあり、継承戦争中数年の亡命期間をイングランドで過ごしたジャン4世は、イングランドの支援なしに勝つことはできなかった。彼の最初の妃はエドワード黒太子の妹であり、2度目の妃は黒太子の継子であった。また幾人かのイングランド人傭兵隊長や領主に要塞とその周辺の管理を委託しなければならなかった(例としてブレスト)。これら外国の軍隊や悪党のイングランド領主が公の周囲や政権・公国内に存在することをブルトン人貴族から非難された。
ブルターニュは本当にいろいろ大変ですね。
加えて、ジャン4世は更に人望を失った。ジャン4世はイングランドへの関係を深め、1372年にイングランド王エドワード3世を主君とする秘密条約を結んだことがブルターニュ貴族に露見したからである。
ジャン4世もフランスについたりイングランドについたりとはっきりしないですね。
翌1373年にイングランド軍がブルターニュに上陸すると、ブルターニュ貴族でシャルル5世に仕えていたフランス王国大元帥ベルトラン・デュ・ゲクランとオリヴィエ・ド・クリッソンが迎撃に向かい、ブルターニュのほとんどを征服した。ジャン4世はフランス軍に攻め込まれ、ブルトン人貴族の加勢なしに守り切ることができず、立場を失った彼は新たにイングランドに亡命せざるをえなかった。
せっかくブルターニュ公になれたのに、すぐにまた亡命しなければならなくなったのですか?
1378年12月、シャルル5世はジャン4世に対する懲罰として公国を没収し、フィリップ2世がプランタジネット朝に対してしたように、公国をフランス王領に併合した。だが彼の公国召し上げは非常に過酷で、独立を侵されたブルトン人貴族はフランスに反乱を起こし、かつてジャン4世と争っていたジャンヌ・ド・パンティエーヴルでさえも先頭に立って反乱に加わった。
シャルル5世もかなり強引ですね。
ジャン4世はイングランド軍とともに翌1379年8月にディナールに上陸し帰国、公国の支配権を取り戻した。イングランド軍は、公国の再征服を行うジャン4世がそれら征服地に対して負う債務を保証するため、4つの海上要塞、戦略的要塞である10箇所の城を攻略した。このブルターニュ公の「凱旋」は伝統歌An Alarc'h(ブルトン語で白鳥)の主題となっている。ブルターニュ独立の象徴として、様々な現在の芸術家が取り上げている。
ジャン4世を英雄のように扱うのもどうかと・・・
1380年にゲクランとシャルル5世が死ぬとフランスの勢いは弱まり、1381年4月4日にジャン4世はシャルル6世と和解し臣従する第2回ゲランド条約を結び、平和理に公国を治めた。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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