オールバニ公ロバート・ステュアート(3)

文字数 965文字

オールバニ公ロバート・ステュアートについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
貴族の横暴や弟、弟の不行跡に苦しみながらも最後まで摂政としての務めを果たし、1420年9月3日にスターリング城で死去。80歳だった。数々の事件で疑われたが、スコットランドを秩序ある状態に保つことができた余人に代えがたい人物だった。
スコットランドでの評価は悪くはなかったのですね。
その死後、議会はオールバニ公の長男マードック・ステュアートを後継の摂政に指名した。しかし彼が継いだ頃から反オールバニ勢力が強まり、国王の帰還を求める声が強まり、イングランドもフランスとの連携を強めるオールバニ公よりジェームズを帰国させて王にした方が御しやすいと見て釈放に傾き始めたのでオールバニ公爵家の権力は弱まっていった。そしてジェームズ帰国後の1425年5月にマードックはじめオールバニ公爵家はジェームズによってことごとく粛清されるに至った。
スコットランドは本当に複雑で怖いです。私はアラゴン王でよかったです。
オールバニ公は2度結婚した。最初は1361年にメンティス女伯爵マーガレット・グラハム(1334年ー1380年)と結婚。彼女との間に以下の7人の娘と1人の息子を儲けた。

・ジャネット・ステュアート、デイヴィッド・モウブレーと結婚

・メアリー・ステュアート、ウィリアム・アバーネシーと結婚

・マーガレット・ステュアート、ジョン・スウィントンと結婚

・ジョアン・ステチュアート、ローン卿ロバート・ステュアートと結婚

・ベアトリス・ステュアート、第7代ダグラス伯爵ジェイムズ・ダグラスと結婚

・イゾベル・ステュアート、第7代ロス伯爵アレグザンダー・レズリー、のちハリバートン卿ウォルター・ド・ハリバートンと結婚

・マードック・ステュアート(1362ー1425)オールバニ公。ジョアン・ダグラス、後レノックス女伯爵イザベルと結婚

・マージェリー、キャンベル卿ダンカン・キャンベルと結婚

マーガレットは1380年に死去。ミュリエル・キースと再婚。彼女との間に以下の3子を儲けた。

・ジョン・ステュアート(1381ー1424)バカン伯爵

・ロバート・ステュアート、ロス伯爵

・エリザベス・ステュアート、マルコム・フレミングと結婚

次回からスコットランド王ジェームズ2世について調べてみます。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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