ヒューマニズムとルネサンス(5)

文字数 1,277文字

ヒューマニズムとルネサンスの続きです。作品のページには下の写真から入ってください。
También hubo un renacimiento en la medicina.
医学の世界でもまたルネサンスがあった。
Paralelamente a la desaparición de la fe ciega en las autoridades eclesiásticas, desaparece la fe ciega en Aristóteles, Galeno o Avicena.
教会の権威への盲目的な信仰が消滅するのと並行して、アリストテレス、ガレノス、あるいはアヴィセンナへの盲目的な信仰も消滅した。
Con la caída del Imperio Romano y la muerte de Galeno se había producido una paralización y decadencia de toda actividad científica y la superstición había sustituido a la ciencia.
ローマ帝国の没落とガレノスの死によって科学の停滞と衰退が始まり、科学の代わりに迷信が信じられるようになった。
ローマ帝国が衰えると同時に医学や科学も衰退して、中世ではガレノスが医学の権威であった。
私は中世の人間だが、アヴィセンナの本の1部をラテン語訳で読んで驚いた。当時はキリスト教徒よりもイスラム教徒の方がはるかに進んだ医学や科学の知識を持っていた。私は正しい医学の知識を伝えたいとアヴィセンナの本を集めたが、全部読むことはできなかった。
ニコラさんは教会に禁じられていたイスラム教徒の本を読んだりして、かなり危ないことをしていました。
余にはヒューマニズムとかルネサンスはどうもよくわからない。余の時代、父上が整えたキリスト教の制度に従って、聖職者から庶民まで純粋で素朴な信仰を守っていた。
余を破門にした教皇に対して腹が立ったが、キリスト教の信仰を疑ったことは1度もない。
余も反乱をそそのかした教皇は恨んでいるが、キリスト教信仰を疑ったことはない。
中世ではキリスト教の信仰が絶対的で、医学はガレノスの時代から全く進歩しなかったということですね。
それがルネサンスになって変わってきた。
中世での権威が崩されて新しい本が自由に読めるようになった。医学も進歩した。ルネサンスはなんて素晴らしい時代だ。生まれ変わるならルネサンス期に生まれたい。
ルネサンスはいいことばかりでないです。特に宗教改革が始まってからは異端審問が厳しくなり、僕のようにユダヤ人は怯えて暮らしています。
ルネサンスでヒューマニズムが生まれ、人間の素晴らしさを称えるようになった。だが、宗教改革で宗教の争いは激しくなり、それぞれの宗派が生き残るために、人間はより残虐になってしまった。
ルネサンス期には批判精神が高まり、ヒューマニズムの思想が生まれました。けれども宗教の争いも激しくなり、人間の命や尊厳を守る時代にはなりませんでした。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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