マルティン・ルター(8)

文字数 869文字

マルティン・ルターについての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
カトリック教会との断絶が決定的となったこのころ、ルターの周囲には賛同者たちが集まり始めた。その中にはフィリップ・メランヒトンやマルティン・ブツァー、トマス・ミュンツァーなどの姿もあった。
ちょうどいいタイミングで庇護者や賛同者と出会うことができたルターはかなり運がいいです。
ルターが1520年にあいついで発表した文書は宗教改革の歴史の中で非常に重要な文書であり、ルターの方向性を確定することになった。それは『ドイツ貴族に与える書』、『教会のバビロニア捕囚』、『キリスト者の自由』であった。『ドイツ貴族に与える書』では教会の聖職位階制度を否定し、『教会のバビロニア捕囚』では聖書に根拠のない秘跡や慣習を否定、『キリスト者の自由』では人間が制度や行いによってではなく信仰によってのみ義とされるという彼の持論が聖書を引用しながら主張されている。
ルターが短期間にこれだけの本を書いて注目を集めたのは、最初に徹底的にカトリックを批判しているからです。ドイツでカトリックに不満を持つ者が増えている中でまずはカトリックを批判する本を書き、その後で自分の説を述べています。不満を持った人間は権威を批判する代弁者を探して注目し、その代弁者に熱狂します。その人間の説、主張についてよく考えないで、代弁者となってくれただけでその人の説を信じてしまうのです。
レオ10世は回勅『エクスルゲ・ドミネ』(主よ、立ってください)を発布して自説の41ヵ条のテーゼを撤回しなければ破門すると警告したが、ルターはこれを拒絶。1520年12月に回勅と教会文書をヴィッテンベルク市民の面前で焼いた。これを受けて1521年の回勅『デチュト・ロマヌム・ポンティフィチュム』(ローマ教皇として)によってルターの破門が正式に通告された。
レオ10世もメディチ家出身で徹底的に英才教育を受けているから負けていません。でもルターはそれ以上にもはや破門も恐れていないので過激な行動を取ることで市民の支持を得ようとしています。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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