マーガレット・ダグラス(1)
文字数 1,048文字
レノックス伯爵夫人マーガレット・ダグラス(1515年ー1578年)はスコットランド王ジェームズ4世の未亡人マーガレット・テューダーとその2番目の夫・第6代アンガス伯アーチボルド・ダグラスの娘で、スコットランド王ジェームズ5世の異父妹であり、イングランド王ヘンリー7世の外孫。
若い頃、彼女は叔父のイングランド王ヘンリー8世に大いに気に入られていたが、王の怒りを2度招いた。初めはトマス・ハワード卿と王の許可を得ずに婚約した際で、1537年、トマスは彼女との不釣り合いな結婚のためにロンドン塔で死去した。2度目は1540年、トマス・ハワードの甥でヘンリー8世の5番目の妃キャサリン・ハワードの兄弟サー・チャールズ・ハワードとの関係のためだった。
1544年7月6日、彼女はスコットランドの有力貴族である第4代レノックス伯マシュー・ステュアートと結婚した。息子のダーンリー卿ヘンリー・ステュアートはスコットランド女王メアリーと結婚し、ジェームズ6世/1世の父となった。
1515年、マーガレットはイングランド・ノーサンバーランドのハーボトル城で生まれた。父アンガス伯がスコットランドで困難に直面していた時、母マーガレットはスコットランドから国境を越えていた。母のジェームズ4世未亡人マーガレット・テューダーは幼王ジェームズ5世の摂政を務めていたが、1514年に第6代アンガス伯アーチボルド・ダグラスと密かに再婚したことで周囲の強い反感を買っており、アンガス伯の子を妊娠した摂政王太后マーガレットはスコットランド枢密院の監視下での生活を危惧して母国イングランドに逃亡したためである。