ダーンリー卿ヘンリー・ステュアート(5)

文字数 986文字

ダーンリー卿ヘンリー・ステュアートについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
ダーンリーは友人のリッチオにさえ不信感を抱くようになった。そんなダーンリーに、リッチオの権勢に反感と危機感を抱いていた貴族達が接近し、リッチオ殺害の企みに署名させた。リッチオを殺害したあかつきにはダーンリーに国王としての実権を与え、見返りにプロテスタントの信仰を保護し、さらにマリ伯一味の復帰を認めるという条件であり、他にマリ伯、アーガイル伯、グレンケアン、ルースヴェン卿、モートン伯、リンゼー、アラン伯の非摘出子ジョージ・ダグラスが署名した。
このような計画が実行されたというのが恐ろしいですね。
1566年3月9日、ホリルード宮殿で数人の親しい人々とメアリーが談笑していた時、突然暗殺者一味が部屋に押し入り、リッチオをメアリーの目の前でめった刺しにして殺害してしまった。
酷いですね。ダーンリーが中心にいなければこのような事件は起きなかったと思います。
この時、一味はメアリーをお腹の子供もろとも殺害するつもりだったという説もある。この事件の前の2月13日に、イングランド大使ランドルフは、レスター伯ロバート・ダドリーに宛てて

ダーンリー父子の間では女王の意に反した王位獲得の陰謀が進められています。うまくいけば国王(ダーンリー)の同意を得て、10日以内にデイヴィッド(リッチオ)の喉はかき切られる事になるでしょう。いえ、これよりもひどい災いが他ならぬ女王の身にも及ぶという噂も、私の耳に入っております。

と、この事件を予測するような手紙を書いている。

イングランドやスコットランドでは信じられない事件が起きています。王や女王、側近などを殺して権力を得ようとするなど、アラゴンでは考えられないことです。私はアラゴン王でよかったです。
暗殺者達はメアリーをホリルード宮殿に幽閉し、ダーンリーに完全な王位を与えることを迫ったが、メアリーは断った。その後、彼女はダーンリーに、反乱貴族達は彼にとっても信用できない相手であることを説明し、説得する事に成功した。近衛隊長アースキンの助けによりメアリーは宮殿を脱出し、ボスウェル伯、ハントリー伯、アソール伯、フレミング伯らと合流し、8000人の兵が集結した。不利と見たマリ伯一味は再びイングランドへ逃亡した。
このような状況の中、メアリーは驚くほど冷静ですね。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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