ヘンリー1世(5)

文字数 1,035文字

ヘンリー1世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
ヘンリー1世は1100年11月、サクソン王エドマンド2世の曾孫に当たるマティルダ(スコットランド王マルカム3世とエドマンド2世の孫娘マーガレットの娘、幼名イーディス)と結婚するとノルマン人とアングロ・サクソン人の和解を目指した。また、カンタベリー大司教アンセルムスと和解し、1107年のロンドン協約でウィリアム2世の代から続いていた教会との聖職叙任権問題を解決した。
ヘンリー1世は自身の結婚や教会との関係についても本当によく考えていると思いました。
ノルマン朝支配に抵抗していたウェールズに対しては支配の浸透を図り、直轄領創設とウェールズ内のイングランド領主を封建制で従属する方針、腹心へ所領授与する一方で反抗的な領主を討伐する姿勢を取り、ウェールズを硬軟用いた政策で従属させる方針に出た。ウェールズ諸侯は勢力拡大しつつもヘンリー1世とは争わず、ウェールズは当面大きな戦争は無く反乱も起こらなかった。スコットランドにも干渉してカーライルに教区を設け、義兄に当たる国王アレグザンダー1世に庶子シビラを嫁がせ親密な関係となった。1124年に子が無いまま死去したアレグザンダー1世の後を継いだ弟のデイヴィッド1世とも親しくなり、スコットランドとイングランドの関係は緊密化した。
悔しいけど、ヘンリー1世は本当に頭がよくて他の国との関係もうまくいっています。
聖職者妻帯(ニコライスム)と聖職売買(シモニア)を取り締まろうとしたグレゴリウス改革に関して、聖職者妻帯に関しては、罰金を課しその罰金を対ノルマンディー戦に流用するつもりだったらしく、厳しく取り締まろうとしなかった。ヘンリー1世の側近の大法官兼ソールズベリー司教ロジャー・オブ・ソールズベリーなども妻帯していた。
え、そんなことも許していたのですか?聖職者の妻帯なんてアラゴンではありえないことです。
聖職売買に関して、俗人による聖職叙任が問題となった大陸諸国の様子を踏まえて、司教叙任の際に国王の同意が必要と言う条件だけを確保した。以前の王達と違い、修道士出身の司教よりも在俗聖職者を司教にすることが多く、特に、自らの詔書局(大抵は宮廷礼拝堂付き司祭ことチャプレン)で働いた聖職者達をノルマンディーやイングランドの司教に転出させ、その働きに報いた。
ヘンリー1世はスコットランドやウェールズとの関係、聖職者の妻帯の問題などもうまくやり、王権を強化したようです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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