フルク4世(2)

文字数 993文字

フルク4世についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
フルク4世の兄ジョフロワ3世は既に教会から見捨てられ、ローマ教皇の使者から法王教典による破門を言い渡されており、フルクは兄の最も有力な臣下であったプリュイリー卿ジョフロワ、シャトー=ゴンティエ卿、モントルイユ卿ジロー、アンジェ教区長ロベールらを味方に付けた。
実の兄弟でありながら家臣を裏切らせる、恐ろしいことです。
1067年2月25日にソミュールを略奪、上述の4人の協力により難なく1067年4月4日、アンジェにてジョフロワ3世を捕らえ、監房に投獄した。

しかし、フルク4世派に寝返った4人への制裁はすぐに訪れ、兄ジョフロワ3世を投獄した翌日の木曜日、民衆による酷い暴動が街を襲い、プリュイリー卿ジョフロワ、シャトー=ゴンティエ卿、モントルイユ卿ジローは虐殺され、アンジェ教区長ロベールは逮捕された。

裏切りも恐ろしいけど、そのために民衆の暴動で虐殺されたというのも恐ろしいです。
その後、ジョフロワ3世とは短期間和解した後に再戦し、フルクは兄をシノンで捕らえて退位させ再び投獄した。

後にアンボワーズ卿シュルピス2世を含めた何人かの家臣はアンジューの封建制に無秩序が定着することを恐れ、フルク4世がアンジュー伯を名乗ることに異議を唱え、常に反対した。

私の娘ビオランテはアンジュー家に嫁いでいます。この当時と直接血の繋がりはありませんが、アンジューでそのような激しい争いがあったというのはショックです。
そこでフランス王フィリップ1世からの支持を確実に得て、アンジュー伯としての地位を確固なものにするため、フルク4世は王フィリップ1世にガティネ伯領を贈与し、さらに要塞を略取し燃やすことに躊躇がない乱暴な家臣を1人ずつ差し出した。
フルク4世のやっていることは恐ろしいことばかりです。
ノルマンディー公ウィリアム征服王に対抗するため、フルク4世の姪にあたるブルゴーニュ公ロベール1世の娘イルドガルド(フルクの異父妹エルマンガルド=ブランシュの娘)をアキテーヌ公子ギー=ジョフロワこと後のギヨーム8世と結婚させ、さらに自分の娘エルマンガルドをブルターニュ公アラン4世と結婚させ、閨閥にていくつかの同盟を結んだ。

また、ノルマンディー公に対する反乱の中で臣下メーヌ伯エリー1世を支持している。

フルク4世を中心に複雑な関係ができていたようです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色