ヒューマニズムとルネサンス(6)

文字数 1,288文字

ヒューマニズムとルネサンスについての続きです。作品集のページには下の写真から入ってください。
Una de las figras médicas representativas del Renacimiento fue Paracelso quien entre otras ideas aportó la de que
ルネサンスを代表する医者の1人パラケルススは次のような考えを持っていた。
"el hombre es un microcosmo en donde se encuentra representado lo que hay en el macrocosmo".
『人間は小宇宙であり、そこに大宇宙の表現を見つけ出すことができる』
Este concepto hizo que el mundo erudito del Renacimiento se inclinase por los estudios de medicina, pensado conocer a Dios y al Universo a través de conocer al ser humano.
ルネサンス期には医学を学ぶ世界中の学者がこのような考えを持っていて、人間を通して神と宇宙を知ることができると考えていた。
余はスペイン語担当だからスペイン語の部分を読んだが、小宇宙とか人間を通して神を知るとかそのような考えは全くわからない。
ルネサンス期には人間は小宇宙で大宇宙と対応しているという考えが流行しました。これはおそらく占星術の流行ともつながっていると思います。
占星術を学んだ医者ならば難しい考えではない。患者のホロスコープ、すなわち出生時の星の位置から宇宙からの影響を考えて体質や性格も考え、治療計画を立てていた。人間の体と宇宙は繋がっているというわけだ。
僕も占星術について詳しく学ぶことができますか?
もちろん学ぶことになる。ルネサンス期は占星術は医者の必須科目であった。
占星術が医者にとって必要だということはよくわかります。でも人間が小宇宙だとか人間を知れば神について知ることができるというのは大げさだと思います。
人間と神は全く別の存在である。神について知ることで人間はよりよく生きることができるが、人間を知ったから神についてわかるとは考えられない。
でもルネサンス期は、人間や自然についてよく知ることが、神について知ることにもつながったのです。人間の体の神秘を知るほどに、神の巧みな技を知ることになるのです。
そうやって人間の体の神秘や宇宙と繋がっているということがわかれば、もう宗教の違いなど小さなことになりますよね。すべての人間が神や宇宙と繋がっていて、ただ宗教や宗派での解釈が違うだけなのですから。
でもそうはならなかった。人間と宇宙が繋がっているとまで考えながらも、結局人間は争いを繰り返し、殺し合いを続けた。
ルネサンス期は人間は小宇宙であり宇宙と繋がっているとまで考えられたのに、結局は個人の命を大事にするよりもそれぞれの宗教や国の制度を守ることに重点が置かれてしまいました。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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