ブルターニュ公フランソワ1世(1)

文字数 1,030文字

ブルターニュ公ジャン5世の長男で公位を継いだフランソワ1世について紹介します。作品集は下の画像から入ってください。
フランソワ1世(1414年ー1450年)はブルターニュ公(在位1442年ー1450年)ブルターニュ公ジャン5世とフランス王シャルル6世の娘ジャンヌ・ド・フランスの長男でピエール2世の兄。
フランソワ1世は母がフランス王シャルル6世の娘でシャルル7世の姉になるジャンヌですので、血筋はかなりいいですよね。
1431年2月、百年戦争で争うイングランドとフランスの間で動向が定まらない父を繋ぎ止めるため、フランスの有力者ヨランド・ダラゴンが父と交渉してブルターニュとフランス間で和睦を結び、8月にヨランドと夫のアンジュー公ルイ2世の娘でシャルル7世の王妃マリー・ダンジューやロレーヌ公ルネの妹であるヨランドと結婚した。
何度も言いますが、ヨランド・ダラゴンは私の娘で、フランソワ1世と結婚したヨランドは私の孫になります。
父の死により1442年に公位を継承、妻に先立たれていたため同年にイザベラ・ステュアートと再婚した。
イザベラ・ステュアートはスコットランド王ジェームズ1世と王妃ジョーン・ボーフォートの娘です。
つまりブルターニュ公フランソワ1世は最初の結婚でフランス王シャルル7世と義理の兄弟になり、2度目の結婚で今度はスコットランド王家と親戚関係になったのですね。
ブルターニュと国境を接するノルマンディーのイングランド軍に反感を抱いていたため、イングランドからの領土奪回を推進する叔父のリッシュモン大元帥(後のアルテュール3世を支援する一方、1445年に親英派の弟ジルと対立して彼がイングランドへ内通したため投獄した。
叔父のリッシュモンとは協力していたのに弟のジルに裏切られる、身内の誰かが裏切ったり対立したりしていますね。
1449年にイングランド軍がフージェールを奪うと反撃としてノルマンディー遠征に乗り出すフランスに全面協力、叔父が指揮するノルマンディー征服作戦で援軍を率いて西部からノルマンディーの都市を占領した。
リッシュモンほど有名ではありませんが、フランソワ1世もまたシャルル7世のフランス軍勝利に大きく貢献しています。そしてジャン5世とリッシュモンをフランス側に繋いだのは私の娘ヨランド・ダラゴンです。ブルターニュの協力が無かったらフランスが勝つのは難しかったかもしれない、シャルル7世が勝利王になれたのは私の娘の粘り強い交渉があったからです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色