マルティン・ルター(14)
文字数 1,020文字
初期のルターは、ユダヤ教徒を反教皇運動の援軍とみなして、ユダヤ人はイエスと同じ血統であると主張して、ローマ・カトリックの反ユダヤ主義に抗議した。ヴォルムス国会の期間中にユダヤ人と討論したルターは、1523年に『イエスはユダヤ人として生まれた』などの小冊子を著して、愚者とうすのろのロバの教皇党たちが、ユダヤ人にひどい振る舞いをしてきたため、心正しきキリスト者はいっそユダヤ人になりたいほどだ、と述べたり、ユダヤ人は主と同族血統であるから、ユダヤ人はメシアであるイエスに敬意を表明し、キリストを神の子として認めるよう改宗を勧めた。