ジェームズ1世(イングランド王)(8)

文字数 1,095文字

ジェームズ1世(イングランド王)についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1603年3月に入るとエリザベス1世が重体となり、セシルは女王崩御に備え、3月19日にジェームズ6世に彼がイングランド王に即位する旨の布告の原案を送り届けて、王位継承準備を整えた(エリザベス1世がジェームズ6世への王位継承を認めていたかどうかは不明)5日後の3月24日にエリザベス1世は崩御し、ジェームズ6世は4月にエディンバラを出発、ロンドンで熱狂的な歓迎を受け7月25日に戴冠、同君連合でイングランド王ジェームズ1世となった。
同君連合というのは複数の君主国の君主が同一人物である状態で、私フアン1世もアラゴン王、バレンシア王、バルセロナ伯という3つの称号を持っていました。
平穏な王位継承を迎えるための政治工作に尽力したセシルには翌1604年にソールズベリー伯爵を叙爵、1608年に大蔵卿に任命して報い、ソールズベリー伯の従兄のフランシス・ベーコンもナイト叙爵と特命の学識顧問官任命で助言者に迎え入れた。
イングランドでの王位継承がスムーズであったのは、セシルのおかげだったのですね。
これがイングランドにおけるステュアート朝の幕開けとなり、以後イングランドとスコットランドは、1707年に合同してグレートブリテン王国となるまで、共通の王と異なる政府・議会を持つ同君連合体制をとることとなる。イギリス史ではこれを王冠連合と呼ぶ。イングランドの宮廷生活に満足したジェームズ1世は、その後スコットランドへは1度しか帰ることがなかった。
スコットランドへは1度しか帰ってないというのは、また極端ですね。
即位直後に2つの陰謀事件が発覚(メイン陰謀事件・バイ陰謀事件)、先代の寵臣の1人だったウォルター・ローリーをメイン陰謀事件に連座しため投獄しているが、ソールズベリー伯とノーサンプトン伯爵ヘンリー・ハワードがジェームズ1世にローリーへの悪口を吹き込んだことも原因に挙げられる。
やっぱりイングランドはいろいろな陰謀がありますね。
ローリーは死刑判決を受けるも未執行のままロンドン塔で過ごし、1616年に南米ギアナに黄金があるという話を当てにしたジェームズ1世によりロンドン塔から出され南米へ出発したが、黄金を見つけられなかった上現地でスペイン部隊と交戦、スペインに損害を与えれば死刑にするという出発前にジェームズ1世と交わした約束もあり、スペインからの抗議を受けたジェームズ1世により1618年の帰国後に処刑された。
ジェームズ1世のイングランド王位継承はスムーズでしたが、その後にいろいろな陰謀事件が起きたようです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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