亡霊と出会ってよかったこと
文字数 1,293文字
はい、ハインリヒ7世は反乱を起こして王位をはく奪され、目を潰されて幽閉されている間に不治の病にもかかってしまいました。その苦しみがどれほどのものだったか、想像すると胸が痛いです。だから僕は病に苦しむ人を助ける医者になりたいと思いました。
勉強熱心なフェリペを見て、私は助手として働かせてもらえるように医者や学者の友人に手紙を書いた。その中で1人の医者の友人が彼を養子として引き取りたいと申し出てくれた。これは私にとってとてもうれしいことであった。
僕の生きている16世紀、アラゴンとカスティーリャはスペインとなり、レコンキスタも終わりました。スペインはカトリックの大国になり、新大陸にも行って日の沈むことがない国となり栄えました。でもあちらこちらで人を殺し、異端審問でスペインは最も残酷な国と呼ばれるようになりました。
でも僕はラミロ2世やペドロ2世と出会って、王が純粋な信仰心を持ち、理想の国を作ろうとしていたアラゴンについてもっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。僕がユダヤ人で迫害される立場にいるということもありますが、スペインは大国になるほどに虐殺や迫害を行う怖ろしい国になったような気がします。
私はスペイン旅行中に王家の亡霊の方々と出会って、古いお城に行くのが楽しくなりました。モンソン城とか本人はさびれていると感じたのですが、亡霊の方々は大喜びでした。自分とは違う感性で旅行先の景色を見られるというのが、亡霊と知り合う大きなメリットだと思います。