2024/06/23

文字数 2,575文字

 11時過ぎくらいに起床しました。
 昨晩夜更かしした上に強い風雨と身体がベタベタする湿気とで眠れず、この時間までダラダラ寝てしまいました。
 昼食を済ませて午後はダラダラバラエティ番組を見ながらゲームして過ごしました。内心どこかに行ってリフレッシュしたいという気持ちはある一方で、普段一人でばかりいる上に無趣味な自分はこの雨の日にどこか出かけるとしたらサウナがゲーセンくらいしか思い当たらず、それらに対し混んでるとか雨風が強くて運転が不安だとかいろいろネガティブな理由ばかり思い浮かんで行こうとする気が湧かず、結局ダラダラ過ごしました。結果として何処か気が塞ぐ気分になってしまいました。
 あっという間に時間が過ぎました。明日借りた部屋について不動産会社に電話を入れなければならないのが今から不安でドキドキしました。電話自体も苦手なのですが、どちらかといえば蓋を開けたら重大な問題があるのではという不安が大きいです。開けないのは開けないので不安だから電話する他ないのですが、自分の行動がきっかけで問題が起こることに対する恐怖というものはまああるものと思います。
 電話が苦手な自分も普段ぼーっとして自分の世界に引き篭もりがちな自分も、もう自分はこうなってしまったのだから、生まれついた性質や環境で自然とこうなるより他なかったのです。この自分を受け入れて、明日は勇気を出してやらないと。
 夕方までこの調子でダラダラ過ごして先に夕食。
 済ませた後は腹ごなしと気晴らしに軽く散歩に行きました。ただ目的地もなく色々見て回るのが好きです。花を見たり側溝を水が流れていくのをただ見るのが楽しいです。日が沈む寸前の雨天の景色は何だか風情があり何枚か写真を撮りました。
 最近家の近くにアパートができました。一階が美容室になっており、それより上の階はワンフロア丸ごと広めの一部屋になってます。美容室の店名も看板も覗き見た内装もいわば「男磨き」を表現したもので、この店にそぐわない、女々しくて筋肉がなく脂肪だけついた痩せ型の自分は改めてダメだと思えました。
 帰宅して母とその新しく出来たアパートの部屋を興味半分で見てみました。新築のとても綺麗な部屋の写真を見て母はここに引っ越そうかと言いました。自分は特に何も考えず反射的にそれを笑い飛ばしました。自分はそれを冗談だと思いました。話は姉とその彼氏がこの部屋に越したら遊びに行けるのに何て話をして終わりました。
 後々考えて母のあの部屋が欲しいという言葉割りかし本心だったのではないかと思えてきました。自分は反射的に今の生活を変えることを拒みます。しかし母はむしろ生活の変化を求めていると。母の目にむしろあの部屋は二人で住むにちょうど良い広さで、しかも綺麗だから良いと思えたのでしょう。今むしろこの家は引っ越した時から家族を三人失って正直部屋などもて余している状態です。もちろん車や自転車の置き場など、実際よくよく考えてみれば引っ越すに値しない理由など山ほど出てくるでしょう。しかし問題は母が生活の変化を望んでいるのではないかということです。
 母が生活の変化を望む理由はよくよく考えたら思いつきはします。母が今の生活に対し妥協というか諦観というか、納得しているのか、考え始めると分からなくなってきました。母の本心にまで考えを伸ばそうとするとキリがないので事実に近いことだけ。
 母は人生の終わりと肉体の衰えを意識する年齢になっている。
 それらを前に新たな生活への憧れはあるかもしれない。
 それらを前に今の家の維持が困難になりつつあることを意識しつつあるかもしれない。
 一方で長年住んだこの家を手放したくない、なるたけ住み続けたいと思っているかもしれない。
 とにかく自分はそれらを解決する案を出すのは難しくとも、この生活の中で小さくとも良い変化の一例をもたらさなくてはならない。それの最たるものがこの前計画して頓挫してしまった旅行でした。とにかく自分の病気で頓挫してしまった旅行を何としてもこの数ヶ月には断行しないと。
 その前にまず母は大腸ポリープの手術を受けないといけません。母の病院との段取りを待つ必要がありますが、それは確かこの1、2ヶ月です。大腸がんの可能性を意識するそれは恐ろしい問題ですが、向き合わねばなりません。それに伴いまた保険金の受け取りなど自分はしなければなりません。一昨年のように上手くいくかは分かりませんがしっかりしなければいけません。
 色々考えているうちに話が関係ない方にまで飛んでしまいました。とりあえず特別問題がない限り、飼い犬が亡くなるまではこの家に住みたいと考えています。飼い犬の死という問題自体も考えるだけで恐ろしいことで、飼い犬の死後に母がどうなるか考えるだけで不安で恐ろしいです。なるべくそれまでに良い思い出を詰め込むようにするしかないのかもしれません。これ以上家のことを考えるには夜が耽てしまいました。小さなことからちょっとずつ確かめて行動していくしかありません。
 入浴は熱い風呂に長く浸かってから水のシャワーを浴びたりしてサウナの感じを味わおうとしました。それのおかげでやってすぐはスッキリした気分になったものの、変にスッキリしてしまったために上のようなことを考え始めもしました。とにかく自分はすぐに目の前のことで頭がいっぱいになり、問題を意識したらそのことばかり、別のことが頭に入ったらその問題を忘れてしまいます。そんな自分を受け入れつつ、ちょっとずつやっていくしかありません。
 お風呂上がりに色々考えてコレを書き出して、ようやく少し整理がついてから自室に。
 今日一日は割りかし虚無な休日の過ごし方をしました。何かしら趣味とか目標を別に見つけないといけないと思いました。単に気晴らしではなく、もう一つの社会的自己が作られるような。
 明日は在宅勤務。勤務の最中に借りた部屋のことについて電話をかける必要があります。向き合うのが怖いですが、26にもなってそうはいけません。色々な決断をしていた就活生時代より、なまじ生活が固定化された今の方が弱くなった気もしますが、自分はその気になればやれる人間です。頑張ります。

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