2021/03/04

文字数 2,006文字

 5時半に起床しました。
 今日はやけに出社が億劫に思えました。明日は在宅勤務で少し楽になるので、逆に目前の労が嫌に思えるのでしょうか。
 ストレッチしつつアニメ鑑賞。自分の好きのために生きるというメッセージが身に沁みます。私が本当に好きなものは一体何なのか。色々なちょっと好きなもので根源的な不足を誤魔化している感じがします。
 その後支度して朝食、少しでも量が多いと残してしまって申し訳ないです。朝は極端に飲み込む力が弱い気がします。
 支度を終えて家を出ます。少し出るのが遅かったために今日はいつもの電車に乗れたものの座れませんでした。眠いのに寝られなくて幸先悪いと思いました。座れないとイライラします。早めに降りそうだと目星をつけた奴が降りないと特に。こんな小さなことにもイライラするのは良くないと分かってはいるつもりですが気になります。
 その後途中で座れたのでちょっとだけ寝ました。多分ちょっと寝入ってしまったようで、起きは出来ましたがかなり眠たくて堪りません。
 買い物して出社、20分に打刻しました。ほんの少しのやる気があるものの、心中の大半を危機感から働こうとする惰性の意思が占めています。つべこべ言わず頑張りたいと思います。
 仕事を始めたもののまた新たに仕事が割り振られたこと、それが締め切りに対して難しそうなこと、今手がけている仕事がなかなか進まないこと、そして5月に出張に行かないといけないことが明らかになったことでかなり不安になり、あまり作業が進まなくなりました。なんだか凄く辛いです。これが普通に働くということなのかと思いますが、分かっていても辛いです。つべこべ言わず働かないといけないのに中々進まなくて焦りと不安がずっと頭の中をぐるぐる渦巻いています。
 その後仕事を続けつつもその仕事の前任者の不備が明らかになり、中々進みませんでした。今日は時間があっという間に過ぎる感じがします。もう仕事が間に合いそうにないのを感じて罪悪感が沸き起こりました。
 その後昼食を済ませて昼寝、かなり深く寝入って、起きた時には枕にしていた腕が痺れていました。さっきまでの記憶が少し薄くなってスッキリしました。なんだか素直に頑張れそうな気がします。
 その後続き、先輩がこの先どう仕事を進めていったらいいか相談に乗ってくださって安心しました。普段つい遠慮してしまうのですが、話してみると優しい先輩で助かりました。しかし何やかんやで一つ問題を乗り越えたらまた一つ問題が見つかり、またしても目標としていた所まで終わらせられませんでした。少し虚しさとやさぐれた感情を抱きながら退社、今日は少し寄り道して漫画を買って帰りました。帰ってから読むのが楽しみです。漫然と逃げ場のなさを感じます。何の、どういうことに対してはっきりとは答えられませんが、きっと生涯私の身に何か劇的なことは起きないだろうという予感がします。
 帰宅して風呂を済ませて夕飯、痛み止めが切れたらしく父が痛い痛いとしきりに呟いていました。痛みを誤魔化そうとしているかのようにテレビを見てやけに笑ったりコメントしたりするのを、私は適当に相槌を打って出来る限り構わまいとしました。辛くて寂しいのだと頭では分かっているつもりなのですが、色々気を遣ってかける言葉を考えたりする労が疎ましく思えました。色々寺社を回った際に貰えるお守りみたいなものを私の部屋に飾っておいたから、と父に言われた時、まず私は自分の部屋に立ち入られたことへの驚きと嫌悪を抱きました。母の部屋にも置いて、姉には拒絶されたそうです。私たちの幸せを願ってのことなので、私はありがとうと返しましたが、内心重く感じました。
 逃げるように自室に、部屋の空いている壁にそのお守りは思っていたよりもでかでかと飾られていました。それは父にとって私たちの幸せを託すものでもありますし、特に私に対してはこれまで色々な寺社を回ってきた思い出の証でもあります。その気持ちは嬉しくもありつつも、一方で部屋とは私にとって自身の世界観の表れで、そこに父の世界観を無理やりを押し込まれたような感じがしました。父にとってそれは私に幸せを齎すものでも、私にとってそれは父の救いを求める途上で生じた浪費の正当化のようにも思えました。家族に赦しを乞い、家族に自身の人生の意義を見出し、祝福を求める気持ちの現れでした。私はその贈り物を通じて父が抱いている死への恐怖が流れ込んでくるかのような気がしました。私は薄情な人間だと感じました。これを目にしても父に何かしてやろうという愛情よりも、悲劇に関わることへの不安や恐怖の方が上回るからです。まだ父の気持ちを背負えるほど私は自分に自信を持てていません。薄情で立派でない私を、父はきっと心の底では許さないと思います。

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