2021/12/01

文字数 2,060文字

 6時半に起床しました。
 昨晩はつい夜更かししてしまいかなり眠たいです。
 朝食を済ませます。父の下腹部にしこりが出来ていることを知りました。更なる異常に不安になり、心の中で父を突き放しました。でも父を突き放して、いずれ病気になる母をも突き放してしまうとしたら、その時には自分を好いてくれる人はいないだろうと人生が真っ暗になる気がしました。このままじゃダメだと思いました。
 父は朝から病院で、母がそれに付き添います。父は温度差もあってか、携帯用ボンベでの酸素吸入を行いつつも玄関からタクシーまでの数歩さえ休み休み歩きました。ここ最近で急に悪くなりました。苦しいと呟く父が見ていて辛かったです。
 起きてきた姉と一緒に、何か出来ることはないかと右往左往している内になんとか父はタクシーに乗れて病院に。いっそ入院して欲しいと思いました。でも病院の方がトイレは遠くて移動が辛そうにも思えます。そもそも改善に前向きになってくれなかったからそうこうしているうちに悪くなってしまったのだと、父を責めてしまう気持ちもある一方で、そのようにもっと積極的に働きかけなかったことへの後悔の念もあります。
 支度して在宅勤務。不安な気持ちを抑えつつある程度は集中出来ました。昨日はサボりがちだった一方で分からないことを洗い出せてはいたので、それの解決にちゃんと取り組めました。しかしモヤモヤした感情がなかなか拭えません。平穏だった日々は終わり、もう死なない限りは平穏など得られないのではないかと思えます。
 少しモヤモヤした気分も次第に収まりかけて、ある程度集中して取り組めました。しかし進みはあまり良くありませんでした。つい苦しくて現実逃避してしまいます。
 いつもより遅めに働き始めたのでいつもより遅めに昼食。母と父はまだ帰ってきていないですが、母と連絡を取ってる姉越しに話を聞きました。父の余命は半年だそうです。だいぶ前にも半年と聞いたのと覚悟していたのとで、聞いた直後はショックはそこまででしたが、投薬治療をもうやめてこれからは緩和ケアに入ると聞いて、ついにいよいよかと思いました。姉は気丈に振る舞っているのもあるか比較的父に同情的でしたが、自分は内心早く死んでほしいと思いました。しんどそうで、早く解放されて永遠の平和に入って欲しいと思いました。でも死ぬまでに行きたいところがあると言っていたので、そこにはせめて連れて行ってあげたいです。まだマシな内に積極的になっていたら良かったのに、とまた内心父を責めました。突き放すように。
 昼食を済ませ昼寝。眠たいはずなのに変に頭が冴えて眠れませんでした。妙に覚悟して考えがしっかりしている感じがします。すでに父の死の予測やその後のことを想像しています。薄情だと思います。
 その後仕事の続き。続きを始めて、面談まであと少しというところで父と母が帰ってきました。いろんなことを考えたり階下から聞こえて来る会話を聞こうとしたりして、面談のことが考えられません。でもやるしかありません。何事もなく終わって欲しいです。
 面談は何とか乗り越えましたが、そのあとは緊張が解けて何だか放心状態になって集中できませんでした。結構な時間ぼーっとしてしまいました。それからようやく気を取り直して進めるも、同輩と先輩が年内に辞めることを知ってまた動揺してしまい、集中できませんでした。その二人は一方は資格など取ってスキルアップに積極的で、もう一方はつい最近結婚したりと、なんというか、自分の人生に積極的な方でした。スキルアップのための勉強も転職も結婚も、自分にはとても考えられなくてモヤモヤしました。姉といい同輩といい、何でこのようにちゃとした大人らしくあれるのか理解できません。惨めな気持ちになりました。
 結局2時間残業しましたが目標のところまで終わらせられませんでした。少しやばくなってきました。なんとしても締め切りまでには終わらせないと。明日明後日で頑張らないと。ダメな自分です。
 退勤して夕食。父について母から聞きました。母は気丈に振る舞ってますが明らかに疲れた様子でした。今後治療するか緩和に専念するかは本人次第だそうです。どうなるのか。
 入浴を済ませて自室に。最近自分が入る頃には湯が微妙に冷めていて、出ると寒いので気付けば長い間だらだら浸かることが多いです。そのために自室に上がるのも遅くなることも。
 同輩に対する嫉妬心でとてもモヤモヤしました。自分が遊んだり適当に過ごしている間、彼女はちゃんと勉強して自制していたので、転職してステップアップを目指すというのは当然なのですが、こうもハキハキとして積極的で、明晰であれるのが羨ましいです。
 今日一日は総合的にあまり良くありませんでした。何も変わりませんでした。ただ悪くなっていくだけです。
 明日は出勤。ここ最近は悪いことばかり考えてしまうのでいいことを努めて考えるようにしないと。

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