第9話

文字数 7,171文字

 物凄い勢いで黒い物体に襲われたことまでは覚えている。だがその後の記憶がない。
 突如、宙に浮く感覚を覚え、次の瞬間には体中に衝撃が走った。腕や顔にはざらつく感触、虫の音と、擦れる葉音。空気は少々湿り気を帯びていて、気温は適温。自然の音ばかりで、喧騒が聞こえない。外、森だ。
 良親は朦朧とする意識の中、うっすらと瞼を開けた。森の中のはずなのに、ずいぶんと明るい。何度か瞬きをして視線を上げると、葉の隙間からぽっかりと浮いた月が見えた。
 状況が全く理解できない。一体何がどうなっている。あの黒いものは何だ、ここはどこだ。
 良親は徐々に覚醒しながら、起き上がろうと体に力を入れた。とたん、全身に鈍い痛みが走った。思わず握った手の爪に土が入り込む。そうだ、樹に完膚なきまでに叩きのめされたのだ。
 三年前とは比較にならない強さだった。喧嘩レベルではなく、あれは武道を体得した者の動きだった。樹だけではない、仲間たちも全員そうだ。さらに、どこからともなく現れた日本刀に得体の知れない黒い物体、高らかに唱えられた呪文。彼らは、陰陽師なのか。
 有り得ない。大体、陰陽師は創作と違って今でいう占い師、あるいは祈祷師のようなものだ。刀を出現させたり呪文を唱えて何かを消したりしていたわけではない。では樹が持っていたあの刀はどこから出た。巨大な黒い物体の一部が突如として消えたのは何故だ。
 今、あれは夢だったと言われたら信じる。
「無理しない方がいいんじゃね?」
 不意に頭上から降ってきた声に思考が止まり、良親は目を見張った。平良の声。痛みを忘れて弾かれたように体を起こすと再び強烈な痛みが走り、頭を垂れて四つん這いの体勢で耐える。喉の奥で笑う平良の低い声に、良親は歯噛みした。
 この野郎。口の中で悪態をつき、良親はゆっくりと顔を上げた。俗に言うヤンキー座りで見据えている。どこか楽しげに細められた目。口元にうっすらと浮かんだ笑みが癪に障り、良親は飛びかかるように平良の胸倉を掴んだ。
「てめぇ、よくも裏切りやがったな」
 勢い余って尻もちをついた平良は、後ろ手をついたままきょとんとして目をしばたいた。
「裏切りって、そりゃ仲間に言う言葉だろ? 俺らいつ仲間になったんだ?」
 小首を傾げる平良に、良親は目を丸くした。本気で言っている。それもそうだ、平良とは、利害が一致したというだけの関係。
 良親は小さく舌打ちを打ち、突き放すように手を離した。そのまま脱力したように座り込み、長く息を吐いた。黒い物体が何なのか分からないが、さすがに死んだと思った。けれど、生きている。ふと矛盾を覚えた。携帯を解約して連絡先を絶ったのに、何故助けた。と、背後で譲二の小さな呻き声が聞こえた。
 良親は振り向き、そして、じわじわと目を剥いた。
「な……んだ、あれ……」
 よっこらせと腰を上げた平良を見上げた良親は、呆然とした顔で問うた。
「おい……何だよ、あれ……どうなってんだ……」
 うつぶせに倒れている譲二の下半身が、消えている。いや違う。あの黒い物体が、食っているのだ。密度の濃い煙のような物体は、譲二の下半身に丸ごと食らいついたままもぞもぞと蠢き、徐々に上へ上へと移動していく。
 平良は手の砂を落としながら言った。
「だから言ったろ、邪気が濃いと同化も早いんだって。この距離飛んでこいつだけ無事だったのって奇跡だぜ?」
 内容は理解できないが、自分に話しかけているのではないことは分かった。では誰に。良親は周囲をぐるりと見渡した。その間も、譲二の体は飲み込まれていく。
「どこが同化していても構いませんよ。生きてさえいれば」
 突然森の中から少年の声が届いた。平良の背後へ視線を投げると、闇の中から浮き出るように数人の男女が姿を現した。とたん、ゾクッと全身が粟立って体が硬直した。
 強烈という言葉では足りない、圧倒的な禍々しさ。つい先ほどまで澄んでいた空気が、少しずつ澱んでいくような感覚を覚えた。息苦しい。どこかでザザッと草を掻き分ける音がした。獣か何かが走り去ったのか。
 中でも先頭に立つ少年の隣に並ぶ、黒い着物姿の少女。小学生低学年くらいだろうか、真っ白な肌に漆黒の髪と真っ赤な唇が映え、街で見かけたら「将来楽しみだな」と思うくらいの美少女だ。
 少女についと一瞥され、良親は大仰に体を震わせて息を飲んだ。一瞬、ほんの一瞬だけだったが、血を思わせる深紅の目は酷く冷ややかで、一切の熱を感じなかった。
 暑くもないのに汗が背中を伝う。あの少女は「別格」だ。ここで動くと殺される。本能がそう訴えた。
 少年らが足を止めると、待ち構えていたように譲二の体がふわりと浮いた。両腕をだらんと垂らし、逆さ吊りになった譲二が寝ぼけ声を上げる。
 おもむろに、平良が譲二の元へ歩み寄った。ちょうど自分の胸辺りの高さにある頬を軽く叩く。
「おい、いい加減起きろ」
 何度か頬を叩かれてやっと気が付いた譲二は、眩しそうに瞬きをした。そしてしばらくぼうっとしたあと、はっと我に返ったように目を開いた。
「平良!? えっ、ちょっ、何だよこれ!」
 狼狽し、もがくように体をよじり周囲に視線を巡らせる譲二は、蜘蛛の糸に絡め取られた獲物のようだ。それを平良が楽しげな笑みを浮かべて眺めている。譲二が地面に座り込んでいる良親に気付いた。
「おい良親、これどうなってんだ! なあっ、何なんだよこれ、よし……っ」
 譲二は視界に映った黒い物体に食い付かれた自分の下半身を見て、ひっと引き攣った短い悲鳴を上げた。すぐにがたがたと震えだし、顔から一気に血の気が引く。
「ぎゃ……ッ」
「はい、叫ばない叫ばない」
 平良が声高に譲二の悲鳴を遮った。
「もう遅いから、近所迷惑だろ? 大人しくしてろって」
 おどけて頬を叩く平良の様は、まるで茶番だ。目を剥いた譲二が、助けを乞うように両手で平良の腕をがっしりと掴んだ。
「お、おい、何なんだよこれ、下ろせよ。下ろせって、早く下ろせよッ!」
 声を裏返してヒステリックに叫ぶ譲二の手を、平良はうんうんと頷きながら引き剥がした。
「分かる分かる。起きたら悪鬼に下半身食われてましたなんて、怖くて当たり前だよな」
 分かるぞ、ともう一度繰り返し、でもなぁと呆れた声で続けた。
「俺は放っとけって言ったんだぜ? 別にお前らがどうなろうと知ったこっちゃねぇし。でもさぁ、ど――っしても連れて来いって言う奴がいるからさぁ」
 途中、強調しながら振り向くと、二人の男女が進み出た。男の方は十代、女の方は二十代くらいだ。平良と入れ替わるようにして二人は譲二の前で足を止め、じっと見据えた。
「な、何だよ……何なんだよお前ら! 近寄んなッ!」
 浮かぶ黒い物体に固定され、叫びながら繰り出す拳は虚しく空を掠った。
「貴方」
 女が口を開いた。
「元プロボクサーだったんですってね」
 見下すような眼差しに、抑揚のない口調。譲二が息を荒く繰り返しながら拳を止めた。
「だったら何だよ! さっさと下ろせ、こんなことしてタダで済むと思うなよッ!」
 虚勢を張っても、震えた声で怯えているのが丸分かりだ。再び拳を繰り出した譲二に、女が不快気に眉を寄せた。
「そうやって、彼女も殴ったの?」
「ああ!?」
「彼女をストレスの捌け口にしたのかって聞いてるのよ」
 言うや否や、女は譲二の拳をまるで虫でも叩き落とすように払い除けた。廃ホテルで譲二と対峙した男もそうだった。腐っても元プロボクサーだった譲二の拳を、いとも容易く。良親はごくりと喉を鳴らした。
 譲二はまさか止められると思っていなかったのだろう、呆然と女を見上げたあと、顔を怒らせて火が点いたように喚き散らした。
「うるせぇなだから何だよ、お前に関係ねぇだろ! 大体あいつが余計なこと言うからだろうが! 俺がどんだけ必死にやってきたかも知らねぇでえらっそうに言いやがって、ふざけんな! 会社で働いてんのがそんなに偉いのかよ! ダチが結婚しただの子供が生まれただの、嫌味みたいに毎日毎日うんざりなんだよ! 結婚したいのも子供欲しいのも全部ステータスだろうが! 人と比べて自分は幸せだって満足するための道具だろうが! 俺にお前らの価値観押し付けんなクソ女ッ!」
 譲二自身、誰に言っているのか分からなくなっているように見えた。ただ思い付くまま叫び散らし、体全体で呼吸を繰り返す譲二を、女と男は白けた目で眺めていた。
「目標を建前にして、自分の不甲斐無さを否定したいだけの先入観でしょ、それ」
 さらりと反論した女に、譲二は(まなじり)を吊り上げた。
「っだとてめぇ……っ」
「もういいわ。うるさいから」
「もう一回言ってみろ! ぶっ殺すッ!」
 下ろせと喚きたてながら大ぶりの拳を振る譲二を無視し、女は男を振り向いた。
「いいわよね?」
「どうぞ、遠慮なく」
 男が一歩下がった。女が尻ポケットから何かを取り出し、瞬時に出現させたそれに良親は瞠目した。樹に突き付けられた物と同じ、日本刀だ。つまりこの女も――いや、ここにいる全員、樹たちと同じ力を持っている。無意識に尻が地面を滑った。それを耳ざとく聞いた男が視線を投げた。動くなと言外に命令された気がして、良親は体を硬直させた。
 月光を反射し、鈍く光りを放つ刀を見たとたん、譲二が動きを止めた。せめてもの強がりか、ファイティングポーズを取ったまま、引き攣った笑みを浮かべる。
「な、何だよそれ。それで俺を殺す気か? 冗談だろできるわけねぇ、女のくせに刀なんて。つーかどっから出てきたんだよそれ。どんな仕掛けだ? なあ」
「今さら何を言っても意味ないから言わないけど、一つだけ言わせてもらうわ。あんた――」
 譲二の問いかけを無視し、女は柄を両手で握り直した。右足を後ろに下げてわずかに腰を落とし、垂直に構える。譲二が今にもこぼれ落ちそうなほど目を見開いた。まさか。
「生きてる価値ないわね」
 言うや否や、刀がひゅっと軽く音をさせて空を切った。
 やめろと叫ぶ(ひま)も、悲鳴を上げる隙さえもなかった。女は何の躊躇いもなく、刀を振り抜いた。
 ほんの一瞬だけ、時間が止まったような感覚に陥った。
 ファイティングポーズを取っていたせいで両手首も切り離され、肩も削がれた。胴体から首が離れると同時に、大量の血液が滝のように流れ落ちる。地面に溜まった血だまりにびしゃりと粘着質な音を立てて頭と両手首、削がれた肩の肉が落ち、血飛沫が飛んだ。無造作に転がった頭が何度か左右に揺れ、目をつぶる隙もなかったのか、見開いたままの(まなこ)が良親を捉えた。
 とめどなく体から流れ落ちる自身の血を浴びた譲二の顔は、目の中にまで血が入り込んで真っ赤に染まっている。
「ひ……っ」
 引き攣った悲鳴が漏れた。こんな状態を腰が抜けるというのだろうか。異常なほど体が震え、逃げなければと思う反面、体に力が入らず一歩も動けない。譲二の赤い目が、どこか恨めしそうに見えた。
 不意に、一度高い拍手が鳴った。
「お見事です」
 少年が軽快な拍手を鳴らす。しかし女は少々不満気に眉を寄せ、勢いよく刀を振った。こびりついていた血が地面に向かって飛び散る。
「やっぱり少し重かったわ。精度が足りないのかしら」
「何を仰いますか。首と両手首と肩を一気に削ぐなんて、精度も技量も高い証拠ですよ」
「貴方なら片手でできたでしょう」
 女が反論すると、少年はにっこりと笑みを浮かべた。
「ええ、それはもちろん」
 謙遜することなく肯定した少年に、女は呆れた様子で息をつき刀を消した。
「精進するわ」
「感心です。さて、次は――と、その前に」
 少年は言葉を切り後ろを振り向いた。
「食べます?」
 そう問われた白髪の男は、侮蔑するかのようにふんと鼻を鳴らした。
「あれほど血が流れれば味も落ちる。いらん」
「おや、意外とグルメなんですね。仕方ありません、お願いできますか」
 少年は隣に立つ少女に視線を落とした。少女は頷くことすらせず、冷ややかに言い放った。
「食え」
 すると胸の辺りまで侵食した黒い物体が、待ってましたと言わんばかりに、すするように譲二を飲み込んだ。続けて血だまりの中に転がった頭と両手首と肩の肉に食らい付く。
「では改めて」
 全員から一斉に視線を向けられ、良親は体を硬直させた。男が一歩踏み出し、ゆっくりと歩み寄る。
 心臓の鼓動がうるさいほど耳に響く。恐怖と緊張で呼吸は浅く、息苦しい。喉を強く圧迫されているような感覚がして声が出ない。
 邪気、同化、悪鬼、食う。突如現れ消えた刀、躊躇いなく首を切り落とした女、譲二の遺体を飲み込んだ黒い物体、真っ赤な目に白髪の男の頭に見える二つの突起物。目の前で起こっている光景も彼らの会話も正体も、非現実的すぎて何も理解できない。ただ一つ分かることといえば、自分も譲二のように殺されるということだけ。
 平良は助けたのではない。彼らに殺させるためにここまで連れてきたのだ。
 では何故、面識もない彼らに殺されなければならない。
 頭の中は疑問ばかりなのに、声も出なければ歯も噛み合わず何も言葉にならない。呼吸が耳障りなほど荒くなる。
 これから自分を殺す相手を目の前に何もできない。この状況もまた、冬馬にしたことと同じだ。
 近付いてくる男に縫い止められたように、視線が外せない。縮まる距離に比例して頭を上げる。足を止め、良親を見下ろした男の目は、明らかな侮蔑と殺意の色が浮かんでいた。逆光で表情はよく見えないのに、その目だけがやけにはっきりと見て取れる。先程の女と同じように、男はポケットから何かを取り出した。瞬時に日本刀が現れる。
「あんたは、あいつらと同じだ」
 男がぽつりと呟いた。
「あんなことをしなければ、死なずにすんだのに」
 何のことだ。良親は分からないと言いたげに、かろうじて小さく首を振った。
「女性を人質にして彼らを傷付けて、まるであいつらと同じ。しかも、これ以前にも同じことをしていた」
 リンとナナと、葵と柊斗のことか。平良が話したのだろう。あいつら、つまりこの男は誰かに同じことをされた経験がある。ならばそいつらを殺せばいい。何故矛先がこちらに向くのだ。こいつには関係ないのに。
「お前みたいな奴は、放っておいたら何度も同じことを繰り返して、たくさんの人を傷付ける。だから」
「だから殺すってのか!」
 無理矢理絞り出した声は、自分の声とは思えないほどひっくり返っていた。
「お、俺が何をしようが、お前に関係ねぇだろ! なんでお前に殺されなきゃ、ならねぇんだよ! 殺すなら、お前を強請った奴らを、殺ればいいだろ!」
 乱れた呼吸と震えのせいでたどたどしく、迫力などこれっぽっちもなかった。心臓が胸を突き破って飛び出してくるのではないかと思うほど、大きく脈打っている。
「もう、すでに殺した」
 予想外の答えに、良親は男を見上げたまま目を見開いた。
「だ、だったらなんで俺を……っ」
「あんた、脳みそ入ってる? あいつらとあんたは同じだって言っただろ。俺にとって、あんたは死んで然るべき人間だってことだよ」
 つまり、自分を蔑んだ奴らと同じことをした人間を同類とし、復讐しているのか。だからと言って、何故こいつの一存で殺されなければならない。
こいつは、何様なんだ。
雅臣(まさおみ)
 良親が唖然とした表情で男を見据えていると、白髪の男が少々呆れた声で口を挟んだ。
「どのみち殺すのだろう、問答など無意味だ。それとも、俺がやってやろうか?」
 舌なめずりした白髪の男に、雅臣と呼ばれた男は自嘲気味に溜め息をついた。
「そうだった、つい腹が立って」
「さっさとしろ。腹が減って死にそうだ」
「分かってる」
 男はそう答えると、刀を逆手に持ち替えて振り下ろした。
 次の瞬間、右足の甲に違和感を覚えた。視線を落としてそれを確認する前に引き抜かれ、続け様に今度は左足の甲に違和感を覚えた。視線だけを動かして、自分の左足を見やる。刺さっているのは、刀。抜かれたのは、先端に血を滴らせた刀。両足の甲から溢れるように血が流れ、地面に吸い込まれてゆく。
 雅臣が良親の背後へ回った。
 両足を貫かれた。そう自覚したとたん、激痛が全身を駆け巡る。
「ぎゃあ……ッ」
 良親の悲鳴が中途半端に途切れた。ごぼっ、と湯が沸騰した時のような音をさせ、良親の口から大量の血が噴き出す。目を見開き、口周りから顎、首、胸元へと血を流しながら、良親は一度瞬きをした。俯いたままの視線の先にあるのは、刀身を真っ赤に染めた刀だ。
 白髪の男がとんと地面を軽く蹴って飛び上がり、良親の側に着地した。
 ず、と肉が後ろへ引っ張られる感触がして、視界から一気に刀が消えた。体が後ろへ傾ぎ、地面に倒れ込む。本来口から吐き出されるはずの血が、喉に開いた刀傷から溢れ出る。激痛という言葉では足りない、熱くて強烈な痛み。叫びたいのに叫べないもどかしさの代わりに、とめどなく涙が溢れた。
 自分の欲望に従うことの何が悪い。自分がより良く快適に生きるために人を蹴落とすことなど、子供の頃から誰もがやっていることだろう。大人なら誰でもやることだろう。
 生きるとは、そういうことだろう。何故、自分だけがこんな目に遭わなければいけない。
 徐々に薄れゆく意識の中で見たのは雅臣の冷ややかな眼差しと、
「自業自得だ」
 冷酷な声だった。
       
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