第216話  2/17

文字数 1,043文字

 朝。
 二日酔いが酷い。

 昨日は、泌尿器科で予約してたのに、えらい待たされてすごい疲れた。
 腹が減ったから、一度帰宅して食事をとって、レンタルショップに傷の入ったDVDを交換してもらおうと思っていた。
 だが、帰って食事をとると睡眠不足と疲れが出て、すぐにまた寝てしまう。

 夕方、ストック更新や短編を書いて、まあ少しは達成感はあったが、ちょっとネタ切れ感が強く感じて、もう早く終わらせた方がいいかなと思う。

 僕はどうしても書くときに、そのキャラの過去や背景を、書きたがるから、長くなりがちだ。
 説明というか、語りが長い。

 作業所でもオーナーさんが、初期の「気にヤン」を読んでくれて、「ちょっと一話が長すぎない?」と指摘された。
 彼が言うには、「スマホで読む人も多いから、10分以内で読めるぐらいがいいんじゃない?」と。
 なるほどな、と思った。
 僕はパソコンで書いて、読むのもパソコンだから、そこまで、考えていなかった。
 あと、「気にヤン」に関しては、当初、現代と過去を交互に書いて主人公がどう成長していくかを描いていたが、オーナーさん曰く、「なかなか進まないねぇ」「過去編はまだ書かなくてもよくない?」と言われた。

 僕がそれに関して、
「どうしても主人公の過去や生い立ち、なんでこんなキャラになったか、深堀したくなる」と答えた。
 すると、オーナーさんが
「気持ちわかるけど、読者からしたら、連載して当初だから、そこまでキャラに愛着が感じられないかもしれない。もうちょっと進めて、キャラが愛されてから、過去を表現した方が、読者がああ、そうだったんだって思えるかもよ」
 とアドバイスをもらった時、ああ、僕は独りよがりなことをしていたんだなぁと痛感した。

 当時、流行っていたドラマの話をしてくれて、
「あれだってなんでこんな冷たいキャラになったかって、冒頭じゃ何も描かれてなかったよ。ドラマの後半で相棒を亡くしてしまった過去が写されて、へぇと思ったねぇ」
 と言われた。

 そうか、起承転結の、起承を繰り返しやっていて、転に行けてないんだと思った。
「わかりました! なんか掴めた気がします!」とオーナーさんにお礼を言う。
 すると彼は慌ててこういった。
「ちょ、ちょっと! 僕みたいな適当な人間のこと、わかっちゃダメよ! 真に受けないでね、味噌村さん」
 なんて、言ってた。

 ネットで感想をもらえるのも、ありがたいし、新たな発見になるが、僕は直接相手と話し合う方が、吸収できるのかもしれない。

 ではまた!
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