第51話 9/16

文字数 868文字


 昨日は病院行ったり色々用事があって嫌でも外に出ていた。
 祝い事があって、家族で焼き肉をいっぱい食べて、酒が入る余地はなかった。
 案外飲まなくても眠れるのでは? と思えた。
 睡眠もしっかりとれて身体が少し楽になった気がする。

 メンクリで先生に「僕はまた外に出るときがきますか?」と聞くと「あなたが望めば」と言ってくれた。
 僕が望むこと……は一体なんだったのか?
 それをずっと繰り返し考えている。
 一年前は社会復帰や他者との交流、生活改善を目的として作業所に入ったけど。
 本当の僕が望んでいたことがわからない。

 たぶん外の居場所を探していたんだと思う。

 でも過去のトラウマ+作業所での人間不信がさらに蓄積されて。
 外に対する恐怖がさらに増えたんだと思う。

 僕は見た目がいつも初対面の人に「真面目そうだね」とか「優しそうだね」とかよく言われる。
 この時に過剰評価されがち、真面目=頭がいいとか能力が高い、仕事できそう。
 だけど、僕としてはただ『この人は僕を攻撃してくるんじゃないか? 傷つけようとする、僕にとっての悪人』っていう身構えているだけで
 ブルっているだけ。
 カチコチに固まっているから、真面目に見えるだけ。

 確かに真面目な性格だとは思うけど、僕の内面はかなりひねくれているし、いつも人と同じことをするのを嫌うから、
 たまに本音をいうと、その初対面で好印象を抱いた人は「それは君らしくない」とか「なんでそんなことを言うんだ」と
 怒ったり、僕の本来の人格を否定してくる。
 また能力も劣っていると相手が思うと、「おまえバカ」とか「使えない」とか幼いころからそれの繰り返しだった。

 だから今も人の目が、視線が「弓矢のように」感じる。
 僕の身体を通り越して、心の中にグサグサ刺さっていく感じ。
 誰もそんなこと思ってないのに、どうしても過去のトラウマが僕を怖がらせる。

 僕はとにかく成功体験が人生のなかで少ない。
 だから外に出る勇気がない。
 今は酒を控えること、小説を書き続けること、この二つを改善・持続できることを考えてみたい。

 ではまた!
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