第302話 4/21

文字数 624文字

 昼前。
 大学病院で書いている。
 定期受診のクローン病。

 昨日は結局、あれからずっと奥さんと外出していた。
 海が見えるカフェに昼食して、少しリラックスできて、過呼吸が治まった。

 んで、そのあと二人でパン屋とか巡ったりして、食い物していた。
 パン屋で気がつく。
「あ、僕。明日採血だから、朝食に食べれない」と。

 晩に予約していた居酒屋にちゃんと行けた。
 美味しくて、酒がじゃんじゃん進む。
 〆に焼おにぎりを頼んだが、そこから記憶が曖昧。
 奥さん曰く、特になにもやらかしてない。
「こりゃあ、うまい」と喜んで焼きおにぎりを食べていたらしい。

 どうやって、就寝したかもさっぱり記憶がない。
 空きっ腹に飲んだから、泥酔したのかも。

 妻と一日デートできたことで、かなりメンタルが浮上できかもしれない。
 だが、今一人だと、多少の過呼吸と胸の痛みが残ってる。
 ただ、外出した疲れはほぼない。
 二日酔いが酷かったが。

 楽しいことは疲れないのだと、痛感した。

 しかし、これから、親父と出会う度に、こんな風にならないように、出来る限り、避けなければと思う。

 もう僕と親父の関係は完全に破綻してる。
 誰がなにを助言しようとも、縁が復活することはない。
 次に会うなら、葬式ぐらいだろう。
 って、これ。
 うちのじーちゃんの晩年だわ。

 血は争えないってことか。

 病院終わったら、明日のメンクリのためのデータ作成しないと。
 なんだかんだ、言っても今週も外出ばかりだった。

 ではまた!
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