第55話 9/21

文字数 666文字


 気分は割と落ち着いてる。
 うつと躁の中間ぐらいか。
 外に出ようと前向きに思うが、どうしてもあと二歩三歩の勇気が出ない。

 きっと出れるとは思うが、ものすごく披露して帰ってきて小説が更新できないと思うと、辛い。
 それにつまらないで帰ってくると、次に出るきっかけや経験にならない。
 できるだけ楽しいことをするために外出したい。

 だから今日はとりあえず、小説を書いてから余力があれば、近所の本屋にでも行こうか迷っている。
 明日はひょっとしたら、頑張ってメンクリまで自分で行こうと思っている。
 先生に会うことはいいことだし、自分にとっても自信になる。
 だからとりあえず、明日の準備だけはしとこうと思う。
 帰りに買い物か映画でも観ようかと思えば、少し気が楽になるかもしれない。
 なんともいえないけど。

 今も外に出ると考えるだけで、ソワソワするし、緊張してくる。
 胸がドキドキするし。

 昨日の夢をよく考えて見た。
 例の作業所の男性スタッフが「出ていってください」と僕のためを思っていった言葉がループすること。
 これはきっと僕が作り上げた彼という、疑似人格であって、無意識に「あそこに近づいたらまた傷つく」という危険信号なんだって、
 勝手に解釈した。
 防衛本能かなと。

 確かに楽しい思い出もあるけど、それ以上にたくさん疲れたし、傷ついた。
 だから、僕にはあってない場所だったんだ。
 いつかまた、僕が外に元気に出て、なにかしら活動していれば、仲良くしていた人々と会う事もあるだろう。
 まあ、今までの人生でそんな偶然は一回もないのだけど。

 ではまた!
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