第512話 11/2

文字数 1,839文字

 お昼。
 最近、執筆した日はこの時間に書くことが多い。
 夜明けに起きて、どうにか気にヤンを書けたけど。
 うーんていう手ごたえ。

 それが終わったら仮眠後、皮膚科へ。
 帰りにパン屋へ寄って、買い物して帰宅。

 最近は、肩と首、背中などの痛みはあるけど、割と元気に過ごせてる方かな。
 外にもよく出られるし。

 うーんと未だに迷っているけど、ここに書いてもいいかな。
 以前、僕と奥さんが不妊治療している時の話で、夫婦間では笑い話なんだけど。

 もし現在、不妊治療していたり、色々な事情でお子さんを授かれなかったり、女性の方は読まない方がいいかもです。
 一応、以下閲覧注意でお願いします。



 長女を授かるまで、僕と妻は2年ぐらい妊活していました。
 一年は自分たちで。あとの一年半ぐらいは、専門の病院に通っており。
 いわゆる、タイミング法という治療を最初にしていました。
 奥さんは30代に入ろうとしていたし、結構夫婦で焦ってました。
 排卵を予測して、仲良しするんですけど。
 まあ、義務になっちゃうのです。
 だから、奥さんが医師に「これから3日間連続でしてね」と指示されると。
「顔も見たくない!」
 と壮絶なケンカしてもが、自ずと「が、頑張ろうか」ってなるんです……。

 まあ、そのせいか。夫婦の仲も悪くなっちゃって。
 結局義務になっているのが、お互いに気を使うんです。
 好きなのに、ケンカしちゃうのも辛いし。
 お互いの子供が欲しいから、頑張るのに、口ゲンカになる。
 もうヘトヘトになっていました。
 それで、二人で話し合って。
「もう今年出来なかったら、来年は治療あきらめて、自然に任せよう」
 と約束したのです。

 実際、奥さんは本当に辛い思いをしていました。
 排卵誘発剤というのを毎月、お腹に注射するのですが、痛いし。
 強制的に排卵を複数排出させるので、お腹がパンパンになり、仕事が辛かったそうです。
 それで、ダメだったら、毎月“ダブルショック”で奥さんは泣く姿を見て、僕も辛かったです。

「ここまでしてまで、奥さんに子供を産んでもらう必要があるのかって」

 最後の方は、僕も奥さんが毎月泣くので、楽しいことをしようと提案しました。
「焼き肉を食べよう!」
 と無理やりテンションをあげたり。

 それでも授かれないので、最後の月に。
 特に信仰心もないくせに。
「子宝の神社に行こう」
 と僕が提案しました。

 ブルーだった妻ですが、渋々着いていくと言ってくれました。
 12月の寒い中、ローカル電車で田舎に行き、雪が降る中。
 2人でガクガク震えながら、神社まで歩きました。

 神社で、安産祈願なのか分からないですが。
 主婦たちの間では、人気の神社です。
 そこでお祓いしてもらえば、赤ちゃんを授かることができるとか。

 で、僕と妻は正座させられて、宮司さんが一生懸命、呪文みたいな言葉を唱えてくれます。
 そして、宮司さんが奥さんの前に近づくと。
「ポン」とお腹辺りを長い金色の(しゃく)? で優しく触れます。(というか、女性なので、すれすれで止めてました)

 僕は黙って隣りでそれを見ていると、宮司さんが何を思ったのか、今度は僕の前に立ち。
 呪文を唱えながら、膝の上に置いていた僕の手を笏でペシペシします。
 見上げて、僕は宮司さんに言います。
「え、手をどけるんですか?」
 すると、宮司さんは黙って頷きます。
 仕方ないので、膝から手をどけた瞬間……。

「ペシーーーン!」

「え?」
 思わず、声が出てしまいました。
 女性の妻には優しく触れる程度だったのに、僕には思い切り、股間を笏で一発。

 それを隣りで見ていた妻が吹き出します。
「ブフッーーー!」
 あんなに落ち込んでいた奥さんでしたが、股間を躊躇なく、叩かれた僕を見て笑っていました。

 僕も思わず、「今笑ったよね?」とツッコミを入れてしまいます。

 そして、気分が上がった奥さんは、帰りに『食べると子宝に恵まれる』と言う饅頭を食べて、嬉しそうでした。

 オチとしては、その月に今の長女が出来たという話です。
 個人的には、ギャグの短編として。
「赤ちゃんが中々出来ないから、最後に神頼みしてみた!」
 というタイトルも考えていましたが……。

 やはり、周りでも治療しても中々できないカップルさん達もいますし、死産されたケースも聞きます。
 だから奥さんとも相談して、この話は見送りました。
 ですが、このブログになら、書いていいかなって思い、書いちゃいました。

 なんか、すみません。

 ではまた!
 体重、81.7キロ。
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