第332話 5/14

文字数 713文字

 朝方。
 夜中の2時に目が覚めた。

 昨晩、やはり飲んでしまった。
 というか、選んだのだけど。
 ネット小説大賞の一次選考発表と聞いていて、
「ああ、また落ちてへこむんだろうなぁ」
 と思っていて、敢えて見ないようにしていた。

 晩酌しながら、そのことを奥さんに話すと、
「見ればいいじゃん」
 と言われたが、
「もういいよ。この前もそれで鬱になったし、酒が不味くなる」
 と答えた。
 けど、奥さんが
「分からないじゃん。見なよ」
 と説得されて、見ることに。

 サーバーダウンしてたから、なかなか確認できなかったけど。
 しばらくして、見ていたら、あった。
 絵本原作に書いた。
「ママ、男の子に生まれてごめんなさい」
「ママをいじめるな!」
 の2つ。

 報われた。
 そんな気がした。
 選考員の方がそれを選んでくれたというだけで、酔いがぶっ飛ぶほどだった。
 奥さんに報告したら、喜んでくれて、
「すごいじゃん! 初めてでしょ?」
「うん。人生で初めてだよ。ただ、これ二次無理でしょ……。だって、どうやって書籍化すんの? 内容重たすぎる童話だよ?」
 と苦笑した。
「でも、認知度はあがったから、いいじゃん。第一歩でしょ」
 と勇気づけられた。

 浮かれている気分だと思うけど、
「明日ができたかもしれない」
 そう少しだけ、感じられた。
 だったら、酒で二日酔いになって、鬱で書けなくなるよりも、飲まないで、もっと色々書いた方がいい。
 いや、書きたい。
 少しだけ、そう思えた。

 まあ、有言実行できるかはわからない。
 常に修正し続けるしかない。

 今日はニトリから頼んだ布団が届く。
 多分、二度寝したら、鬱になるけど、やれることはやってみよう。

 ではまた!
 体重、90.5キロ。
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