第62話 10/7

文字数 698文字

 うつ。なにもやる気が起きない。
 食欲もなく、全てにおいて無。
 明日は予約していた美容院に行くのだけど、ウキウキしてたのに億劫。
 あと病院も二件巡るから、一日忙しいので、不安。
 心と体がもつかどうか……。

 小説を書いたり、編集する元気もないし、食事もどうでもいい。
 ただ酒飲んで逃げたい。
 けど持病のクローン病が酷くなっている気がするので、嫁さんに強く止められている。
 やはり親父に会ったのが、良くなかったようだ。
 医師にも作業所で仲良くなったスタッフからも「味噌村さんはお父さんに会わない方がいいと思います」と言われた。
 いわゆる毒親なのだろう。

 僕は三人兄弟の末っ子で、母親に甘やかされて育った半面、親父が怖くてしかたなかった。
 優しい母だが、親父には絶対服従で、家族がみんな言いなり。
 会話もろくにできない。
 長男だけ働けているけど、次男である兄と三男の僕は内向的だし互いに障がいを抱えているから、ほぼひきこもりだ。
 別にそれが全部、親父のせいだと言いたいわけではないが、そう思わないと自己の精神を保てない。
 だから今の働けてない僕は「全部オヤジのせい」ということにした。
 そうじゃないと生きているのが苦しいから。
 社会的に成功した親父は、次兄と僕の障がいを認めてくれなかった。
 無理やり社会に放り投げて、失敗ばかりの連続。

 今では親父に対して拒絶反応を出しているけど、本音は「僕を認めてほしかった」「ちゃんと向き合ってほしかった」「抱きしめてほしかった」
 こういう気持ちが前提にある。
 だけど、無理だから好きから嫌いにチェンジしているだけ。
 吐き出し日記になってごめんなさい。

 ではまた!
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