第192話 2/2

文字数 845文字

 朝。
 なんだか、すごくイライラしている。

 昨日は博多経由で美容院にいってサッパリした。
 電車に乗ると、どうしても胸の痛みや過呼吸が起きる。
 きっと作業所に通っていたころのフラッシュバックで、身体が覚えているのだろう。
 いつも以上に人目が気になり、ビクビクしていた。
 他の仲良くしてもらった利用者に出会ってしまったら、なんて顔すればいいのだろう?
 怖くて仕方なかった。

 彼らを傷つけたくないし、僕ももう傷つくのは嫌だ。

 昨晩もハイボールをしこたま飲んだ。
 ずっと気になっていた「仁義なき戦い」をレンタルできたから、見たが、なかなかにおもしろかった。

 あと人生を20年と活動期間を考えると、どうすれば、いいかわからない。
 障害者雇用はハードルが高いし、何度か普通にバイト経験をした僕からすると華がない。
 そういうイメージがある。
 お金が欲しいわけじゃなくて、外で何か刺激が欲しい。
 外出不安や人が怖いくせして、僕は人間が好きだ。
 交流することで、様々な意見や考えを吸収できるのが、楽しくて仕方ない。

 じゃあ、またB型作業所を探すか?
 ってなるけど、なかなかない。
 差別するつもりはないのですが、若い頃に通っていた作業所は、延々箱作りをして、交通費もなく、満勤して、5000円。
 割にあわないし、マイナスで一体なにをやらされているんだ?
 ここの作業所の職員の給料のために、僕たち障害者は利用されているのでは?
 と錯覚を覚えた。
 あと、一番堪えるのは、やはりメンタル系の病気を抱えている人たちが、集まるとどうしても空気が重くなる。
 息がつまりそうになる。

 なんだか、自分にイラついてしまう。
 この先、どう生きればいいのか。
 小説も書きたいし、楽しいけど、ネタが足りなくなる。
 だから、外で吸収したい。
 だけど、障害者枠で働くのは、なんだかなって思う。
 働きたいんじゃなくて、やりがいを感じたいんだと思う。

 答えはまだまだ出ない。

 今日は喘息の病院や子供たちの用事で、また1日外出する。

 ではまた!
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