第300話 4/19  その2

文字数 1,011文字

 夜。
 今日はずっと寝ていた。
 何度か、パソコンを立ち上げて、編集や更新しようと思ったが、立ち上がるのも、座るのさえ、苦しかった。
 だから、ずっと過呼吸と胸の痛みに耐えて、もがいていると、自然と夢の中にいた。
 僕はなぜ、こんなに苦しんでいるのだろうか?

 高々、死ぬ前の老人に出会っただけで、こっちが死ぬ思いの痛みを感じて苦しむ。
 一人相撲だ。

 飲まないと思っていたが、逃げたい一心で、飲みたくなる。
 正直、昨日もうまく感じないし、楽しくなかった。
 チェスター見て、そっちの世界はどうなんだろうとか。
 僕もチェスターみたく、筋トレして、ガッチリして、強くなるか。
 ついでに、左腕だけでもタトゥーを入れるか?
 ピアスも入れて、髪を金髪にして。

 別にオラりたいわけじゃない。
 真面目な人に見られたくないから。
 僕は真面目系クズて言うやつだと思う。
 一見、真面目に見えるけど、仕事や勉強はできないてわかると、すぐに相手は手のひらを返す。
んで、威圧的になる。
「お前は下だ」「バカ」「使えない」「弱い」とか。

 学校でも、教師に散々、吊し上げで叱られ、「こいつはバカの見本だ」みたいな扱いで、よく他の同級生の笑いのネタにされた。
 だから、人間不信になって、ガードが硬くなった。
 この人は僕の敵か? なんて。

 仮面が剥がれると、睨みつけて、圧をかけてきたり、無能であることを指摘されたり、からかわれたり。
 だから、最近は最初から、僕は無能でバカであることを、相手に見せつけるようにしてる。

 散々、バカだって言われたから、もう自覚してる。
 自ら「僕はバカなんで」て自己紹介してあげてる。

 でも、逆に僕のことをバカにした人たちで、有能な人て見たことないかも。
 なんていうか、本当に才能がある人て、余裕があって、優しい人が多い気がする。

 あ、また脱線しちゃった。

 明日、妻とデートできそうになくて、悔しい。
 だけど、夜に居酒屋を予約していて、それだけでも、過呼吸気味でも行きたい。
 だって、親父のせいで、楽しみを台無しにされるのは嫌だ。

 支配されるのはごめんだ。
 けど、奥さん曰く、「無理そう」て言われた。
 かなり心配されてるような状態。

 作業所でも言われた。
「お話を聞く限りでは、味噌村さんはもうお父さんに会わない方がいいと思います」って。
 そんな同調されたから、未だに引きずってるんだけども。

 果たして、僕は明日、外に出れるか。

 ではまた!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み