第167話 1/19 その2

文字数 895文字

 現在、お昼前。
 腹が減った。

 毎日妻に「今日こそ博多に行こうと思う」と豪語するが、二度寝するとダルくて行こうと思えない。
 目的がないと僕はきっと動けない。
 例えば、奥さんが「どうしても今すぐ博多に来て欲しい」なんて言われたら、さっと家を出ちゃうかもしれない。
 実際、付き合っている時に何回かそういうことがあった。
 うつがめちゃくちゃ酷くても人が怖くても。
 
 明日はクローン病の病院があるので、それもあってという言い訳だけど、博多は見送り。
 明後日どっちにしてもまたメンクリがあるから、嫌でも博多に向かうことになる。
 それにしても一週間が早すぎる。
 ついこの前、「やっと一年ぶりにメンクリに行けたぁ!」とか感動していたのに……。
 すぐに人生終わりそうで、笑いが出そう。

 僕は若い時、死を何回も考えていた時がある。
 実際、未遂も繰り返した。
 その跡が、左腕にビッシリと残っている。
 上腕から手首まで。
 だからプールとかお風呂とかで、ドン引きされる。
 ついでに左足の太ももまで。

 そう思うと、なんだか滑稽に感じる。
 あれだけ身体を痛めつけてまで死のうとか、考えていたのに、何度も未遂で終わっている。
 だが、今はちゃんと生きようと思えているのに、どんどん死に近づいている気がする。
 身体の回復や再生速度も落ちていて、なかなか治らない。(身体)

 リスカ、アムカで思い出したのだけど、僕はこの無数の傷あとを人目につけたくない。
 見られるのが嫌というより、相手が引くからだ。
 そう思うと、タトゥーで隠したらおしゃれに見えるかな? と毎回迷う。
 メンクリの先生にも相談すると「うひゃー」と顔をしかめられ、妻も「そういう人に見られたり、からまれそうで嫌」と言われた。

 どれぐらいタトゥーで埋め尽くしたいというと、リンキンパークのボーカル、チェスター・ベニントンぐらいだ。
 僕はチェスターを崇拝している。
 彼の歌声もルックスもファッションも全部真似たいぐらいだ。
 海外だったら、チェスターみたいな見た目も認めてもらえそうだが、この日本では良く思われないようで辛い。

 なんか話が脱線しまくりでした。

 ではまた!
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