第89話 11/6

文字数 579文字


 うつではないが、気分は沈みかけている。
 酒を断酒しようと、本気で考えだした。
 もう自分の意思や理性だけでは、依存症から抜け出せない。
 飲みだしてちょうど一年経つ。

 何度も同じことをネチネチと書いて申し訳ないのだけど、例の作業所でトラブってから、ストレス過多になり、
 現実逃避したいがために、去年の今頃から年末年始にかけて、今よりも飲んだくれだった。
 酷い時は朝昼晩、飲んでいた。

 だが、もう一年も飲んでいるのはおかしい。
 やめないと僕の身体には毒だ。

 なので、今日もやめれるか不安だけど、とりあえず断酒宣言を妻にしておいた。
 妻の反応を見る限りでは、無理そう。
 来週、メンクリの医師に会うので、断酒薬なるものを頼んでみようと思う。
 先生はひょっとしたら、まだ薬に頼るのは早いというかもしれないが……。

 元々、書いているラブコメ「気にヤン」を完結させることが、少しでも文章が上手くなることが、ネタ探しが作業所に通う前の僕の願いだった。
 それが酒に溺れる毎日なのだとしたら、本末転倒だ。
 このまま、酒で身体壊して書けなくなったら、読者様にも申し訳ないし、作中のキャラたちも不憫だ。
 小説の世界だけでも、幸せにしたいと思っているので……。

 まあ朝は毎回こんなに意気込むんだけど、夕方になるに連れて、飲みたくなる。
 無理せずに、気を紛らわせようと思う。

 ではまた!
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