第225話 2/23 その2

文字数 1,103文字


 夕方。
 メンタル、無。
 怒り、悲しみ、喜び、全てがOFFッてる。
 鬱の極限かも?

 昔、奥さんとの恋愛を相手側に猛反対されて、そんで、当時の奥さんは言い方悪くすれば、洗脳されていて……。
 僕と恋愛する余裕がなかった。
 鬼のように叱られて、監視されて、コントロールされていて、僕と電話やメールすることすら、制限された。
 うちも機能不全だけど、奥さんは僕の家以上に自由がなかった。
 だから、コソコソ会うのもまあ苦労する。

 んで、会えなくて、拒絶されて、僕は常にガラケーを暗闇のベットの中で、じーっと見つめていた。
 待っていたというのが正しい。
 今みたいにWIFIなんてない時代。
 パケット通信代がバカみたいに高い。
 メールの送受信だけで、毎月1万円は言っていた。

 気をつけても、それぐらい持ってかれる。
 だけども、僕は『メールの確認、送受信』を繰り返す。
 今の若い方にはわからないと思うけど、ガラケー時代は、けっこう通信がボロクソで、確認ボタンを押すと、メールが入ってくることがよくあった。
 だから、何回も繰り返す。
 でも、結果は0通。

 うつが酷くて、バイトも続かず、無職のまま、貯金を崩してまで、妻との連絡を取った。
 これが唯一の生命線だと。

 だが、一向にメールも電話も来ない。
 明らかに、相手の親からの圧力だと感じた。

 今、思えば、僕が少し身を引いて、外で楽しいことをしていれば、妻もしっかりこっちを振り向いてくれたかもしれない。
 まあ、うつだから、無理なんだけど。

 それが毎日、何カ月も続いたから、ついに僕は壊れた。
 妻と連絡が取れなくて、たまに来る連絡は、相手の親からの指示、要は「僕に対する愚痴、文句」ってレベルじゃないんだけど。
 ポカーンとして、当時、発売したばかりのゲーム、ドラクエ8をなけなしの金で購入。

 僕もこのゲームシリーズは大好きだから、やってれば、ちっとは嫌なこと忘れられるだろうと。
 だが、いざやってみると、無。
 なにも面白く感じない。
 プレイしていると、涙が出る。胸が痛い。吐き気。過呼吸。

 その後、当時の医師に会いに行くと、「君は今死に近い」「だから入院しないとダメ」と閉鎖病棟にブチこまれた。

 まあ閉鎖病棟に入れられても悪循環するだけ。
 刑務所から出てきた人が、なんでかわからないけど、話し方が遅くなるとか、呂律がまわらないとか……。
 僕も閉鎖病棟から出てくると、そんな感じになった。
 目つきが鋭くなって、家族に怖いと言われ、喋り方がおかしいと指摘された。

 意味なんてなかったんじゃないか? 僕にはと思う。

 なんだか、急にフラバッて書いちゃいました。
 ごめんなさい。

 ではまた!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み