老衰への歩み
文字数 266文字
結構なことだ
老いるということは
結構なことだ
自然死というのは
老衰
時間の帰結
避けえない枯渇
日々に身体は死んでいく
子どものときに遭遇する
乳歯から永久歯への生え変わりという驚くべき現象
口内で起きるその有限の転生にさえもすでに
死の兆しの予言が胚胎されている
抜けた歯を天地に還すプレ埋葬
やがて本人の肉体すべてが天地に還るときが来る
細胞は毎日死んでいる
肉体は不断に生を更新しながら死を準備している
結構なことだ
衰えるということは
結構なことだ
おびただしく死んだ後の死は
老いるということは
結構なことだ
自然死というのは
老衰
時間の帰結
避けえない枯渇
日々に身体は死んでいく
子どものときに遭遇する
乳歯から永久歯への生え変わりという驚くべき現象
口内で起きるその有限の転生にさえもすでに
死の兆しの予言が胚胎されている
抜けた歯を天地に還すプレ埋葬
やがて本人の肉体すべてが天地に還るときが来る
細胞は毎日死んでいる
肉体は不断に生を更新しながら死を準備している
結構なことだ
衰えるということは
結構なことだ
おびただしく死んだ後の死は