空の誤読

文字数 120文字

 詩は忘れもの
 昨日に残した
 ひとつの悔い
 外れた天気予報を
 可能性として信じつづけるような
 空の誤読
 雨に打たれて
 雪を待って
 東雲(しののめ)の人影は
 優しさより淡くて
 人間の壁が
 灰色に溶けて
 ほらほら
 神が降っている
 誤読された神が積もっている
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