この人のためなら死ねるかもなあ

文字数 220文字

 “もしひとりのひとを哀しむならばそのためにどこまでも溺れよう”

 こういう言葉を読むたびに
 この詩人があらためて好きになる
 この人の死がいまだに哀しい

 “それ義人(ぎじん)のために死ぬるもの(ほとん)どなし、仁者(じんしゃ)のためには死ぬることを(いと)はぬ者もやあらん”

 聖書の言葉がそう語るように
 この人のためなら死ねるかもなあ
 なんて時おり思うのだが
 献身よりも自己陶酔のにおいがして
 われながら気持ち悪い
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