電話の向こう側

エピソード文字数 267文字

 電話で人と話していると
 向こう側には
 本当はだれもいなくて
 魂のこだまが
 機転をきかせて
 会話らしきものを成立させて
 コミュニケーションの死をごまかしている
 そんな想像にかられてしまう

 もしかしたら
 電話の向こう側の相手も
 同じことを考えているのかもしれない
 そして真実は向こう側にあり
 こちら側のぼくこそが
 死をごまかしている魂のこだまで
 本当は
 だれもいないのかもしれない
 受話器を握る手も
 少し緊張して応対するこころも
 なにもかも

 電話で人と話していると
 そんな想像にかられてしまう
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