八百万の幻聴

文字数 147文字

 まだ
 書くべきものを書いていない
 手すさびの戯れ言しか書いていない
 自分に訪れる八百万(やおよろず)の幻聴
 そのなかの一言(いちごん)くらいは
 神聖なものに届くかもしれない
 ひっきりなしに神経に障る幻聴
 自分の言葉に価値はないが
 自分の幻聴には価値があるかもしれない
 待つべき言葉を待っている
 外から訪れる弱者の絶唱を
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