感動への軽蔑

文字数 188文字

 頼んでもいない感動を与えようと躍起になる人たちのおかげで
 憎悪にしかこころが動かなくなっていく
 靴底にこびりついた泥のような感動を喉に押し込まれて
 吐き気しか身体が示さなくなっていく
 それが感動ならいりません
 それに感動するくらいなら生きたくありません
 それを感動と呼ぶくらいなら二度と言葉を信じません
 感動が魂を軽蔑する所作ならば
 百億の人間が感動しようとも動じずにいたい
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み