究極の無責任

文字数 273文字

 書いたのはぼくではなく神である
 それがいつも抱いている本音だけど
 これは究極の無責任なので
 聞かなかったことにしてほしい

 最低な境遇に生まれた人間が
 許しがたい罪を犯したとして
 その罪はどの程度その個人に帰せられるのか?
 いつも思い悩む

 どんな言葉を吐き出すかは
 それまで見てきたもの
 読んできたもの
 出会ってきたもの
 すべての過去に左右される
 そこに運命があるのなら
 書いた言葉はどの程度
 自分で選んだと言えるのだろう

 書いたのはぼくではなく神である
 それがいつも思い浮かぶ言い訳だけど
 これは究極の無責任なので
 聞かなかったことにしてほしい
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