弱き所、弱き詩

エピソード文字数 340文字

 もし誇るべくば 我が弱き所につきて誇らん
 聖書のその言葉を読むと
 泣きたくなるような思いがする
 誇れるものなどなにもない自分の人生が
 許されたような気にさえなる

 人の弱みにつけこむ所が
 宗教のいやらしい特性だと
 こころある人は苦々しげに言う
 それはまったくそのとおりで
 宗教の言葉にはいつも
 結婚詐欺師のようなきな臭さと
 爆弾魔のような危うさがつきまとう
 でも弱さに触れない宗教に
 なんの価値があるのか
 世間さまが無視する部分に
 とにかくも触れるのが宗教だ

 そうはいえ熱心な信徒には
 とても自分はなれないが
 せめて弱さを肯定するような
 優しい言葉をつむぎたい
 踏みつけられた魂と遊びたい
 もし誇るべくば
 我が弱き詩につきて誇りたい
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み