雪の公園
文字数 209文字
公園を歩くと
幼い子どもたちが
寒さにかまわず雪で遊んでいた
木にくくりつけられた縄跳び
バケツに寄り添う雪だるま
子どもの一時間は大人の一週間よりも
時に濃密なことがある
なおも公園を歩くと
池を鴨が泳いでいて
雪の積もったベンチが
人の不在を楽しんでいた
白い静けさ
白い寂しさ
あの子どもたちもいつかは死んで
この公園もいつかは消える
それでも遊びの残響は
永遠に属するなにかではないか
澄んだ空気が魂を憶えて
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