すべての遊びは

文字数 240文字

 すべての遊びは神を目指している
 というのが素朴な実感だけれど
 別に証明しようとは思わない
 神という言葉は使わないにしても
 遊びにこころを奪われた人間なら
 だれだって感じることだろうから
 遊びほど意味に満たされた行為はないと思うのだが
 世間では逆と見なされる
 無価値と無償こそが神への門なのに
 反転された無意味こそが聖別の対象なのに

 遊びには残酷な側面がある
 それは避けえないことなのだろうか
 遊びは神聖でありながら禍々しい
 遊びは人を祝しながら毒する
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