風車がまわっている

エピソード文字数 234文字

 風車がまわっている
 だれもたどりつけない屋上で
 どこの窓からも風車が見える
 スローなテンポでまわっている
 風が吹こうが
 吹くまいが
 だれもたどりつけない屋上で
 風車がまわっている
 どこからかピアノの音が聞こえる
 同じ旋律を何度もつかえるように弾いている
 雨樋のそばを歩く猫が合わせるようにステップを踏んでいる
 いまにも降りそうな曇り空の下
 人の気配の薄い午後
 退屈で風が死にかけるひととき
 だれもたどりつけない屋上で
 風車がまわっている
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